「女心と秋の空」とはよく言ったもの。
久々の休日の青空が広がっていたかと思ったら、やがて一面雲に覆われた。
午前中汐留にある浜離宮恩賜庭園を訪ねた。
出かけるときは晴れ間もあったが、公園に着いた時には青空はなく、今にも雨が降りそうな空模様であった。
浜離宮恩賜庭園は、江戸時代徳川家の庭園であった。
いまもその面影が残る。
松が江戸情緒を感じさせる。園内には多くの松がある。
これは約300年前に植えられた松。「三百年の松」で入ってすぐ目を引く。
さて今日ここを訪れた目的は、コスモスの花を見るため。
園内のお花畑には、コスモスの花が植えられていま見ごろを迎えている。
以前春に訪れた時には菜の花が一面に咲いていた。
今咲いているのはキバナコスモス。オレンジ色、黄色の花。
コスモスというとこの色の花の方がぴったりではある。そして「秋桜」と書く。
「薄紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽だまりに揺れている・・・」
この歌のインパクトは大きい。
コスモスの花には、蝶々やミツバチなどが盛んに蜜を求めて集まっていた。
汐留の高層ビル群を背景に、往古を偲ばせる庭園に咲くコスモスの花が印象に残る光景であった。