今、日没後の西の空低くひときわ明るく輝く星を見ることが出来る。
宵の明星。金星である。
 
水金地火木土天海冥。
太陽系の惑星の順番を覚えたものである。
水星と金星は地球と太陽の間にある関係で夜空に高くある姿を見ることが出来ない。
見えるのは日の出前と日没後。
日の出前の金星は「明けの明星」、日没後は「宵の明星」といわれる。
 
恒星の中で最も明るいのが、おおいぬ座のシリウス。
その明るさはマイナス1.47等級。
この時期夜空に輝く姿を見ることが出来る。
恒星も含め最も明るい星が金星。
今日の金星の明るさはマイナス3.9等級。水星はマイナス0.7等級。
 
日没後の西の空に金星と水星を見ることが出来た。
今金星と水星は接近しており、明日11日に最も接近する。
 
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日没直後。世田谷区内から西の方角を望むと富士山のシルエットがくっきり見える。
視界良好。
 
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日没後まだ明るい空に金星がかすかに輝き始めた。まさに「一番星」である。
 
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だんだん輝きを増してくる。水星も右下に見える。
 
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約一分間解放して撮影。
 
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空が暗くなると金星と水星ははっきり見える。
 
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沈む直前の金星と水星。やがて山の端に沈んでいった。
 
今日の東京の日の入りは16時50分前。
日没後20分位から金星の明かりを確認できるようになる。
そして日没から約一時間、18時ごろには西の空の山の向うに沈んでいった。
 
夕暮れの美しい富士山に魅せられ、多くの人が眺め写真を撮っていた。
しかし金星と水星を眺め最後まで見ていたのは私だけであった。