夏を代表する果物といえば、スイカ、桃、ブドウ、メロンなどであるが私が好きなのは梨である。
梨の中でも二十世紀梨。
私の子供のころは梨といえば二十世紀梨であった。というよりそれしかなかったように思う。
二十世紀梨の産地鳥取県の隣であったせいかもしれない。
20世紀前半は二十世紀梨と長十郎という品種が大半を占めていたそうで、戦後になり幸水、豊水といった新しい品種が作られるようになり、今ではその二つの品種が大半を占めている。二十世紀梨は10%弱である。
東京のスーパーでもほとんどこの梨が中心に売られている。
 
梨の特徴は、酸味と甘さ、みずみずしさ、食感である。
幸水、豊水はどちらかといえば糖度の方が勝る。最近の果物は糖度を売りにしている感が強く、それに合っているのかも知れない。
皮が褐色で赤梨といわれる。
一方二十世紀梨は酸味が強く、しゃきしゃきした食感が特徴である。
皮は青く、青梨の代表である。
 
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今日近所のスーパーに二十世紀梨があったので早速買って食した。
今年の初物である。他の梨より値段は高い。
子供のころはこれを皮ごと丸かじりしていた。
その皮ごと食べる梨の味が、私の二十世紀梨の昔ながらの味である。
さすがに今は丸かじりはしないが、4つに切り、芯を取ってやはり皮ごと食べるのが、今の私流。
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やはりいつものことながら、昔の味と懐かしさがよみがえる。
21世紀になっても二十世紀梨が一番である。