弦之介

   ※※※※※ 序章 ※※※※※

 とある事がきっかけでこの人物の事をもっともっと深く知りたくなった。またこの国の大恩人でもある彼の事を日本人はもう少し知るべきだし、もっと知って欲しいとも思う。生前のこの方がよくTBSのNEWS23の番組でMCの筑紫哲也さんとの対談など記憶にある方も多いと思います。(? なんて日本語の上手い外人なんだ?)なんて‥‥少なくとも筆者はそんな目で観てました(笑)そして亡くなってこんなにも経ってからようやく、川端康成、芥川龍之介、司馬遼太郎、三島由紀夫等の名だたる文豪との交流や能、狂言まで舞う彼の日本文化、日本文学に対する知見の深さを知り、日本人以上に慈しみ深く平和を愛し、多くの日本文学を世界中に広めてくれた大いなる伝道者、功労者だったと今更ながらに気付きました。以下、少し煩雑で小説とは異質なものになるが、本人のインタビューや自叙伝の記載後に自分の思いを述べた形式で書き綴っていきたい、その過程でどうしても一部重複する箇所も出てくると思われるが、お許し願いたい‥‥また人の人生の道程とは、かくも不思議な出逢いがあり、振り子の様に右左に大きく振れながらも、まるで偶然を装った必然に導かれる如く羅針盤を歩き行くかを感じて欲しいと想う‥‥

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