※‥‥序‥‥※

 AIやChatGPが幅を利かす今の世の中の深海にしても宇宙にしても未だに判らない事が多い。イヤ、どちらも5%しか人類は解明して無いと云うのであれば、ほぼ手付かずの|異《﹅》|世《﹅》|界《﹅》で有り、判らない事だらけしかないのである。毎年2000種以上の新種の生物がその方面で発見され続けてる事もそれを表しているだろう。しかし、そこまで遠い|異《﹅》|世《﹅》|界《﹅》にまで解明の旅に行かずとも、私達の周りにはまだまだ意外と知られてない行動、仕草や摩訶不思議な事象をする生態が驚く程に多い。

   ※‥‥植物編‥‥※

 世界一の樹高のベスト3迄を独占する北アメリカ西海岸に見られるセコイアの樹木は115メートルを超える(平均値80メートル)。だが何故その高さまで根からの水分を上げることが出来るのかは今も謎のまま、なのである。現代のポンプでは6〜10メートルしか上げられないのに。

 また貴兄はサバンナに居るキリンの好物は何か知ってますか? 実はアカシアの葉なのですが‥‥その葉はキリン以外にラクダもゾウも好物なのでどうしてもかなり食べられてしまいます。葉だけでなく樹木も剝がされ、薙ぎ倒される。その為アカシアはビルの何階にも匹敵する高さ(20メートル)に遺伝子は進化したのですが、如何せんキリンには届いてしまいます。 困ったアカシアはそこで更なる進化として食べられると葉の小さな穴からメチルジャスモネートと呼ばれる揮発性物質の毒ガスを放出するという。 この物質は半径500mにまで広がり、 この成分を感じた他のアカシアの木々には「今めちゃくちゃ食べられてる!」との緊急防衛体制の信号として伝わり、そこら一帯の全てのアカシア樹木が″タンニン″を出しキリンには苦くて食べられなくなり、仕方なく遠くに移動するのである。しかし、これら植物世界がこの人類と明らかに違うのはこの後‥‥ある程度の捕食を既に認めてそれを想定をしている事、つまり共生しているである。それは何故か‥‥アカシアがキリンに食べられ、また毒によりキリンが移動し新たな場所で排泄の糞をされる事により、移動出来ないアカシアが新たな場所での種の保存が達成される事を一縷の希望としているのだ。それも肥料つきで! 因みにアカシアの木は、日本の誰もが知ってるあの有名な木でも有る‥‥日立のなんの木である。
 この事は、専門書ではお互いにとっての種の保存として知られているが、小生などはアカシア同士のコミュニケーション力の方にもっとフォーカスするべきだと首を傾げてしまうのだが。
 実際、多くの植物は貴兄らの思っている以上のとんでも無い能力があるのです。