成人式に出席出来なかった

元子 その後.......




ホテルに勤める

しばらくの間

家で療養していましたが

洞爺湖温泉にホテルM閣 

ここで従業員を募集していたので

フロントの仕事につく

しかし私は体を使う仕事の方が好きなので

メードとして働かせてくださいとお願いしました

前の職場とは違い助け合って働くことが

できたのでとても気持ちよく働けました


M閣の副社長さんは 女性だけにとても

細かく気のつく人で

「トイレの便器はなめてもいい位きれいに

掃除しなさい」と言うのが口癖でした

また従業員のトイレットペーパーの長さは

ひとり何センチと そこまで徹底されました

しかしそのことが後になって役立つのです


枯れ葉ルンバ

ホテルの仕事は非常に不規則で

私たちの食事は味噌汁とたくあん

そのようなものでしたその食事を 

枯れ葉ルンバ と呼んでいました

立ち仕事が多かったので

何かを買って食べなければやって

行けませんでした

売店なので好きなものを食べて

生野菜などはあまり食べていませんでした

自分の健康管理ができていなかったのも

多分病気の原因になったのは

この辺かもしれません

メードをやり始めて

3年目  結婚の話が出てきました


それがとっても変わっていて

まず、主人なる人の

お母様がやってきて私に会うなりに


「 元子さんうちの いわお 巌は言葉は悪いし

乱暴かもしれないけれども

よろしくお願いします」って

全く自分の知らないところで

結婚話が進んでいました


そういえば毎晩のように

夜8時を過ぎると厨房の小玉さんから

コーヒーを飲みに来ないかと

電話がかかってきました

私もまんざらではなかったですが

いきなり小玉さんのお母さんから

「巌をよろしく」と言われたときには

びっくりしました(°▽°)



主人は厨房では鬼のような人でした

赤い腹巻をしていたのでまわりからは

海坊主と呼ばれておりました

プロポーズされてから1年ほど

待ってもらえました

私にも欠点があります

そういう人とやっていけるかどうか


いろいろな角度から見てみたかったのです


けど

主人を見ていたら若い人より先に

1時間前にして仕事の段取りをして

帰るのは1番最後

その後 最後にトイレ掃除

厨房のドブ掃除を黙々とやる人でした


私は好きとか嫌いとかではなく

どうせ結婚するならこの人を

男にしようそう思い立ったのです

つづく