【V神戸】2009年 ヴィッセル神戸 を振り返り・・・ | なんやろね?

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平凡サラリーマンの〝日常の出来事〟の話で綴ります。

2009年のJリーグも、残すところあと1節。


〝優勝〟争いは〝鹿島アントラーズ〟、〝川崎フロンターレ〟の2チームに絞られた。


ここ数年シーズン終盤には、〝優勝〟争いと〝残留〟争いがクローズアップされる。


今年は、〝大分トリニータ〟、〝ジェフユナイテッド千葉〟、〝柏レイソル〟の


3チームが来シーズンJ2への〝降格〟が決定。




私が応援する〝ヴィッセル神戸〟は、


特に今シーズンは、この〝残留〟争いにどっぷりと巻き込まれていたのだが、


第33節で〝柏レイソル〟が引き分けた為、辛うじて2010年もJ1で戦える事となった。



正直、昨シーズンが終了した際、今のこの状態は全く想像だにしなかった。


2005年の降格時に、社長兼GMの安達さんを中心に


〝血の入れ替え〟を行い、監督にスチュワート・バクスター、松田さんといった


〝ロジカル思考な監督〟に采配を任せる中で、確実に〝ヴィッセル神戸〟は力をつけた。



2007年のJ1復帰以降、順位こそ2年連続の10位に終わったが、


昨年はクラブ史上初の〝勝ち越し〟を達成するなど、


数字上からも着実に成長している事は明らかであった。



では、今年2009年の迷走の原因はどこにあったのだろうか?


簡単に一言でいってしまうと、「フロントのブレ」だと思う。



昨年2008年までの〝ヴィッセル神戸〟は、松田監督の下、


〝堅守・速攻〟をチームカラーとして周囲に認知させてきた。


前線の選手から始まる、全員の連動した守備と、


一度ボールを奪った際には手数をかけないスピードとキレのある


カウンター攻撃を身上としていた。


まぁ、これが機能したのも、ひとえにFWに大久保、レアンドロという


スピードとキレのある選手が居たからであり、


この両選手のどちらかが欠けると、〝魅力半減で守備的なチーム〟になり、


見ている側を退屈させた。




で、2009年、従来の〝カウンター攻撃〟だけでは上位進出は無理と


考えた首脳陣が、2008年の終盤に〝松田監督を解任〟、


ブラジルから若き名将の誉れ高い〝カイオ・ジュニオールを監督に招聘〟した。


クラブ首脳陣の考え方は理解できるのだが、ここに大きな間違いがあった。




〝大きな間違い〟とは何か・・・


カイオ監督は、〝ポゼッションサッカー〟への移行を明言し、


そうしたチーム造りをしていたが、これは従来のチームの


ストロングポイントとして築き上げた、〝堅守・速攻〟を無視した結果となった。

(恐らく、〝無視〟したのではなく、バランスを考えれば良かったのだが、


選手サイドにしてみれば、〝0か?100か?〟の選択になってしまったと思われる。)




2008年の今までとのスタイルの違いに、選手も当然、〝困惑〟していたし、


2009年シーズン開始から、ゲームにもそれが露呈していた。




ハッキリいって今の〝ヴィッセル神戸〟の所属選手に、


カイオ監督が提唱した〝ポゼッションサッカー〟に耐えられる選手は殆どいない。


〝ポゼッションサッカー〟を志向するのであれば、


そこには〝キープ力〟と〝正確なパス能力〟が大前提として求められる。


今の〝ヴィッセル神戸〟でこれに耐えうる選手といえば、


僅かに〝ボッティ〟、〝ヨシト〟、〝ナミル〟の3人だけだ。


それ以外の選手は〝基礎技術は著しく低く〟、


〝ボールをキープすることもできない〟のが現状だ。


そこで、どうしても〝ポゼッションサッカー〟をやりたいのであれば、


〝指導者の交代〟の前に、そうした〝技術力のある選手〟を先に


補強すべきだったと思うし、そういう意味では、昨シーズン終了時点から


〝戦力補強〟という面ではチグハグであった様に思います。




ある意味、その最大の被害者が〝マルセウ〟と〝バイーア〟の


2選手ではなかったかと思います。


1年のシーズンを通してここまでゲームに出場しないとなると、


近年、稀に見る〝ハズレ助っ人〟となりましたが、


両選手とも〝基礎技術〟は、〝ヴィッセル神戸〟所属選手の誰よりも


技術は高かったと思います。


ただ、両選手とも、一人で状況を打開する選手ではないので、


周りとの連携は目を覆う事が多く、ゲームに出る機会も少なかった。


特に、Jリーグの〝テンポの速さ〟に馴染めなかったと感じます。


(特に〝マルセウ〟は、スピードの無さも露呈し、最悪な結果となった。)


結果的に2009年の〝ヴィッセル神戸〟は、


持っていた材料(=助っ人、従来メンバー)すらも、全く使うことが出来なかった。



そして〝J2降格〟が現実味を帯びてきた夏頃、


カイオ監督の突然の辞任 → 中東クラブへの移籍という、前代未聞の事件が発生、


ここで、昨年のサッカーを良く知る和田さんを監督に据えたが、好転の兆しが見えず、


さらに1ヵ月後、三浦さんを監督として招聘、


昨年までのサッカーに戻すという〝付け焼刃〟で乗り切ろうとしたが、


結果的に、自力でのJ1残留は決めることが出来ず、


〝ヴィッセル神戸〟以下のチームの自滅によって〝残留〟したという結果だった。



どんなものでも、作り上げるには時間を要するのですが、壊す事は一瞬だ!と


いう見本になった一年であった様に思います。


昨年まで3年かかって作り上げたものを、今年1年で崩壊させてしまった事は、


これからの〝クラブの歴史に大きな影を落とす〟結果になるだろうと思います。



そもそも、クラブ強化は非常に難しいものであり、


結果によってのみ評価されてしまう部分があることは事実なのですが、


今年の〝ヴィッセル神戸〟は結果もさることながら、そのブレばかりが表面化。


この失敗を取り戻す為に、かなりの時間と労力を要する訳で、

一ファンとしては、今シーズン当初に掲げられた目標である、


〝ACL出場〟なんて言葉は、暫くは〝死語〟になるんでしょうね?




さて、今シーズン終了後、所属選手たちは、契約、契約満了の話が出る訳ですが、


その前に、首脳陣は〝青写真(グランドデザイン)〟をハッキリ描き、


その上で、選手と契約をしてもらいたいと思います。




また、色んな考え方、見方があるのを承知の上で記載しますが、


ここ数年の〝結果(成績、補強)〟を振り返る限り、


〝青写真(グランドデザイン)〟と〝選手〟のミスマッチが大きい様に感じます。


首脳陣は今一度〝青写真(グランドデザイン)〟を描き、


〝トモニイコウ〟の言葉の通り、〝皆が一つ〟になる為に、


クラブは〝選手、スポンサー、サポ〟に提示してもらいたいと思います。


これが出来ない様だと、


来シーズンは、〝J2〟行きの主役は間違いがないと思います。