水がかかってしまったお母さんは当然、びしょ濡れになってしまいました。
店内とはいえ、冬でしたので寒いはずです。

私はすぐに乾いたタオルとペーパータオルを大量にお持ちし、お客様の濡れた服を拭いて頂きました。

しかし、それだけではと思ったので待合室用のブランケットをお持ちし、お母さんにかけて差し上げました。

これにはお母さんは大変喜ばれました。

男の子はこの時、じっと黙って私を見ていて、その後は黙って食事を召し上がられました。

そして帰りのお会計の時、少しお母さんと会話をされながらお母さんから『ブランケットありがとうございました!嬉しかったです。』と仰られたので、私は飲食店の店長として普通の当たり前のことをしただけ、ただせっかく寒い中食事に来て下さったのに、更に寒い思いだけはさせたくなかっただけでしたので、御礼を言われて恐縮でした。

その日はとても忙しかったので、いつもなら22:00には退勤していたのですが、閉店作業がとてもアルバイトの子達では終わりそうもなかったので、深夜まで手伝っていました。

大方、片付けも終わり、アルバイトの子達を返して退勤報告をしていたら1本の電話がかかってきました。

その電話は…

続く
コスモウォーター