奥丸山アタック

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>>>前日からつづく。。。


昨夜18時すぎ
残照のドームをまぶたに残しながら 心地よい酔いにまかせて夢におちた
相当疲労していたのか9時間も目覚めることなく 最初に目覚めたのは3時ごろ
カサカサとテントをたたく雪の音に また夢へと戻っていった


(昨日)
しげ『明日は晴れたら奥丸山アタックや』


4時ごろにも降雪の音を確認し 再度眠りに入る
5時ごろ目覚めると雪はやんだ様子であるが しげさんのいびきを確認

(奥丸なら急ぐことはないだろう しっかり酒を抜くことが重要だ)
なかなかの言い訳を思いついたので もういちど夢の中へ。。。


しげさんに起こされたのは6時半
朝食の前に『●んこしてくるわ』と出て行ったしげさんが戻るなり『ティッシュちょーだい♪』
(なんや 忘れてとりに戻ったんかいな)と思っていたのだが
そのセリフには驚愕の真実が隠されていたのである
その真実とは。。。(しげさんのページで明らかになった!)

どん兵衛をすすりながら(カレーヌードルでなくてよかった)などと。。。
もとい!
(曇天なのでアタックは無しかなあ)などと下山モードに入っていると

しげ『げんさん 奥丸やっつけに行くで♪』


>>> 青空


支尾根のとりつき

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高度をあげても湿った新雪のラッセル

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苦しいラッセルは交代しながら(といっても大半はしげさん)

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体重を乗せると崩れて滑り落ちるので 一歩一歩足場を固めながら時間をかけて登る

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昨日 重荷で突っ込んでいたら時間がかかるどころか通過が危ぶまれる雪壁に
しげさんの判断が検証された


馬の背と雪壁を幾度となく繰り返す

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隣の尾根と同じ斜度を登っている

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キックステップも効かないアイゼン

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=

ピッケルもぐさぐさでほとんど効かず ハンマーグリップなど糠に釘

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斜度が増すと 墨絵のような穂高がせり上がる

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見下ろせばなお斜度が増す

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大キレット 北穂 涸沢岳(しげさんを探せ)

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ナイフも高度感はあるが木があるから緊張しない

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無彩色の空が濃くなってきた

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しんどいけど 湿った空気が歩を急がせる

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雪山なのに夕方のような暗さ

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もっと近いと思っていた

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振り返れば北穂

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テン場から眺めたよりずっと長くタフな登りだ

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『あれを登れば稜線か』と騙されること数回

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写真の枚数だけ立ち休憩している

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これは疑うことなく稜線だ!

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いったん下ってピークへ登り返す

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その前に穂高を撮しておく

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しげ『げんさん! あれ!あれ(^^』

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行けなくてゴメン

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槍は 無彩色のパノラマの中 遥か遠くに見えた
昨日 仮にこの中崎尾根までたどり着いたとしても
今日 槍アタックの体力がはたして残っていたのだろうか
しげさんの判断が改めて検証された


そして最後のひとふんばり
奥丸山頂上で握手
自分は抱擁したいほど達成感に感動したが
ちょうど追いついてこられたベテランさんがいたので封印
(いつか 槍の頂上までとっておこう)


そのベテランさんにシャッターをお願いするが
いくら強風とはいえ

やられた(^^;

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南岳あたりは目も開けられない状況だろう(西穂のたかもっちは元気だろうか)

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黒い雪雲(だと思っていた)が下山をせかす

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2時間余で登った400mを30分で駆け下りる(引力の法則)

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しげ『明日 雨の中の撤収はいややからこのまま一気に下山しよか?』

はじめて意見を聞いてくれた♪

げん『ほんまはアルプスから帰るのはもったいないから泊まりたいねんけど もうアルコールがないねん(^^』

しげ『よっしゃ てっしゅーや♪』

そのとき!! ピカッ&ドドーン&ザザー
雪雲だと思っていた黒い雲は【雷雲】だったのだ
結局雨中の撤収となった(涙)

もし今 槍に向かっていたら。。。
しげさんの判断が三たび検証された


雨中の下山はヤッケで汗だく

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レインカバーをしていない自分のザックはみるみる重くなっていく

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穂高平まで雷鳴はつづいた

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久しぶりに【色】に出会い 別世界にいたことに気づく

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しげさんは かなり悔しそうやったけど
自分はとても感動したし 満足してるし いっしょに行けてうれしかった

【奥丸山】は自分にとって大きな素敵な足跡となりました

ありがとう しげリーダー!!




往路ではスクワットできなかった花たち

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そして ずぶ濡れで余韻覚めやらぬ新穂高温泉で電源を入れた途端携帯が鳴る
前日の朝 駐車場で健闘を称え合い 握手して別れた【たかもっち】だった
これを最後にもうひとつの夢に専念というもっちも やはり雷雨に断念し下山したところだった
いっしょに軍鶏うどんで温まりながら 互いの無事を喜ぶ
なごりを惜しみつつ2台の車に別れ それぞれの北アルプスをあとにする


げ『明日空いてしもたけど やっぱトレーニングでっか?』
し『雨やし。。。 反省会やねー♪』
げ『(^^』




30日 槍平(2000m)9:15 ~ 11:30 ▲奥丸山(2439.5m)11:45 ~ 12:15 槍平 14:00 ~
17:00 新穂高温泉(1090m) 18:30 ~ 10:30 豊中IC

下山:14362歩(アタック含まず) ←アプローチの2/3の歩数だった