御在所岳から眺めた鎌ケ岳

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やまちゃんたちと【鎌尾根】から登った後
【馬ノ背尾根】その名前がずっと気になっていた

湯の山温泉から鎌ケ岳に突き上げる長い北東稜線
初登の点線ルートを積雪期に挑むのはタブーかもしれない
だが1ヶ月前 御在所岳からその稜線を眺めたとき
少しでも早くそこを歩きたい衝動に駆られる

26日 冒険するにはこれ以上ないであろう好天の予感
御在所岳でいっしょに行こうと交わした【はるさん】と急遽出発

登山口がなかなか見つからず 駐車場所を探したりで
三岳寺を10時の出発となってしまう

点線なのでコースタイムは書かれていない
直近の一般道は鎌ケ岳まで3時間40分
積雪期の点線なら4時間以上覚悟しておくべきだろうか
だが10時出発で5時に下山だと 行動時間は7時間
13時30分には山頂に立っていたい


いきなりの急登から眺める御在所岳の南面に雪は少ない

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山腹を突き上げると 痩せ尾根がはじまる

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未整備だが雪はなく 尾根の背を行くのでルートを迷うこともなく 順調に進んでいるはずだった

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鎌ケ岳はまだまだ遥か

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激登りと思えば激下り

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激下りと思えば激登り

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地形図にない規模の急坂のアップダウンを繰り返す

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仕事量のわりに距離が伸びず 高度も上がってこないので 焦りを感じ始める

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踏み跡はシカとウサギのみ 残雪には最近人の歩いた気配がない

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何度目かの小ピークを越え 『またか』と急斜面を下ると
いきなり沢の音が近づく
尾根道はコルに降りても沢には降りない!

順調に歩いているのに 順調に進んでいない焦りから
どうやら左折方向の下りに気付かず 直進方向のけもの道に入ってしまったようだ

長石谷だった

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この谷は岳峠を源頭とする一般道のはずだが 雪に踏み跡はない
躊躇なく尾根へ戻ることにするが
少しでも進行方向にショートカットするため 支流のルンゼを詰める

曇っていたらナーバスになっていただろう

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あいかわらず近づかない鎌

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馬の背尾根は 雲母峰に続く主稜に突き上げて終わる

そしてその合流部が核心の【白ハゲ】だ

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前衛峰の左が主稜線

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近づく白ハゲは立っている

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やっと雲母峰を見下ろすところまで来た

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雪壁ではなく岩場を選んで通過する

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鎌の穂先と岳峠 その下が長石谷

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白ハゲ

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確保はいらず楽しく登れた

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右奥から歩いた尾根を振り返る(中央のピークから左に下ってしまった)

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白ハゲからカズラ谷道合流点へ

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合流点でアイゼン装着 緊張が解け空腹感が押し寄せる

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ここからは踏み跡が残る
冬はカズラ谷道がメインのようだ

一般道から穂先

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岳峠

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雪少なく寂しい

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鎌尾根を振り返る

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ルンゼの雪はザラメ

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前爪トレ

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その上は

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頂上

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御在所岳南面

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雨乞岳?

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はるさん ありがとう

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鎌尾根を見下ろしながらランチ

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山ガールはいない

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この先すぐ右へ

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何日前かわからないが踏まれた跡があったので長石尾根から下山する

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上部のロックガーデンに雪はない

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急ザレもアイゼンをつけたままで快適

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顕著な踏み跡は三ツ口谷に降りようとするが 右へと向かうかすかな足跡を探しながら尾根に軌道修正

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道標を見つけ それに従ったはずなのに

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この尾根は痩せてないので積雪ではルーファイが難しい
読図で進めばバリっぽくなり 残り時間が厳しいので 足跡を追ってしまう

そして三ツ口谷に降ろされてしまう

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初めての谷ルートを積雪時に下るのは危険
尾根に戻るのがセオリー
だが長石尾根も先が長い
戻っても同じ間違いをもう一度すれば時間切れ

支流に迷うのは登り 支尾根に迷うのは下り

下りなので 踏み跡のある三ツ口谷を選ぶ

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そう決めれば美しい景色

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ロープを出すことはなく

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岸辺の踏み抜きには注意して

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新芽を見上げると勇気をもらい

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沢靴で登りたいと思ってみたりするうちに

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御在所との距離も縮まり

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三滝川に合流して安堵 アイゼンをはずし鈴鹿市街を見下ろす

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はるさん ありがとう!
おかげで 今年の目標をひとつ達成でき
反省もありますが それもまたいい経験になりました
頼りないリーダーで申し訳なかったですが
迷ったときのはるさんは 頼れるパートナーでした
これからもよろしくおねがいします



三岳寺から西日の御在所を返り見る

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中国豊中IC 7:15 = 四日市IC = 湯の山温泉三岳寺 9:50 ~ 12:40 カズラ谷分岐 12:55 ~ 13:20 岳峠 ~
13:35 ▲鎌ケ岳(1161m)14:25(長石尾根~三ツ口谷)15:40 表道合流堰堤 15:50 ~ 16:20 三岳寺

ザック:13kg カメラ:Kiss2 22693歩