『酷い扱い方をする。人間をなんだと思っているんだ』って、隊長さんが、怒りで顔を赤くしながら言うと

『きっと、悪魔達からすると、人間も動物も生きもの全てが、物なんじゃないのかな。それも、用がなくなったら捨ててしまう』って、リッちゃん

『リッちゃん』って、アッちゃんが言いながら、黙ってリッちゃんの鼻の頭を舐めた。

『二人とも、そろそろ終わりそうだよ』って、ストーンさんが

『悪魔の仲間は、私とストーンさんで、アッちゃんとリッちゃん、犬さんも、取り掛かろう。くよくよしている場合じゃないよ。戦うんだよ』って、隊長さんは言って、アッちゃんとリッちゃんの頭を撫でて、

『さー』って、掛け声を、その掛け声に合わせて、リッちゃんは、血液の入ったパックが詰められたダンボールの箱の前に、アッちゃんと赤い毛の犬さんは、血を抜き取られて、ガリガリになってしまって、まだ生きているのに、まるでゴミのように集められた人たちの前に、隊長さんは、作業を終えて地下から脱出しようと、エレベーターの前に集まってきた、悪魔の仲間の前に、ストーンさんは、最後にここを爆破するのに、時限爆弾をセットし始めた、悪魔の仲間の前に、姿を現さずに立った。

そして、隊長さんが、声だけは悪魔の仲間達にも聞こえるように

『ゴー』って、

それと同時に地下から、血液の詰められたダンボールの箱の山と、ゴミのように酷い扱いを受けた人たちが、一斉に消えた。

血液のパックは、リッちゃんが、血を抜かれて瀕死の人たちをアッちゃんが、フューチャーちゃんちへテレポーテーション、事前に、空君に連絡を入れていたので、向こうでも急きょ準備をしてくれているみたいだ。

『おい、なんだよ』

『血液の箱が、消えた』

『死体が消えた』

『あっ、エレベーターが止まった』

『何があった』

『もしかしたら、猫か』

『馬鹿言え、猫にこんなことが出来るか』

『さっき、悪魔が消える前に言っていたじゃないか、天界からの猫がどうかしたって』

『静かにしろ、誰か居る』

『俺達以外に、誰も見えない』

『あっ、時限装置が』

『どうした』

『あっ、電気が消えた』

『早く、自家発電に切り替えろ』

『ゲェ、ウッ』

『どうした、あっ、なんだ』

って、真っ暗になった地下で、悪魔の仲間たちが、騒ぎ出した。


        つづく