目茶苦茶むかついて、悪魔の言いなりになるのが、すごく癪にさわったんだけれど、やっぱりこのままでは、どうにも戦うことが出来ないので、悪魔のことを放すことにした。けど、そのまま放すのは、どうしても納得がいかなかったので、悪魔を放すのと同時に、僕は瞬間的に向きを変えて、思い切り攻撃ウンチ(肛門線)を掛けてやった。

これは、かなり悪魔にダメージを、与えることが出来た。だって、掛けた僕自身も、臭いって臭ったもの。で、攻撃態勢になって思い切り膨らんでいる、僕の尻尾の毛を目にも留まらない速さで、シュシュシュって体中に突き刺してやった。

悪魔は、最初、臭いに気をとられていたから、上手く僕の毛を、交わすことが出来なかったんだけれど、すぐに気を取り戻したらしく、体に突き刺さった毛を、全身に力を入れて跳ね返した。

そして、そこから、僕と悪魔の戦いが、始まった。

その頃、地下では、悪魔の仲間たちが、今までそこに居て、『天界から、妙なやつらが来ているから、みんな十分気をつけろ』って言っていた、悪魔が、突然、姿を消してしまったのだから、

『どうしたんだ、どこに消えてしまったんだ』

『ドクターが居ないと、どうすればいいんだ』

『取り合えず、パックを急いで集めろ。パックは、持って帰らなければ』

『人間は、どうする』

『パックを、運び出したら、ここは、爆破するから、一箇所に集めろ』

『でも、生きている。それに、上の階には、猫や犬が居る、それに子供も』

『かまうものか。もう、この国には、用がないんだから、ここの生きものなんか、消えてしまえばいいんだ』

『海は、どうするんだ』

『それは、自分たちの係りじゃない。海は、海でなんとかするだろう。ドクターは海かもしれない』

『そうだ。自分たちは、自分たちの仕事を、早くしろ』って、

あっち、こっちで怒鳴りながら、もう、自分たちの持ち場で仕事を、淡々とこなしている場合じゃなくなって、慌ててそこら中にある血液の入ったパックを、大きなダンボールの箱に詰め込んでいる者や、この国の人たちを一箇所に集めている者達。

アッちゃんたちは、少しの間、その様子をじっと見ていたんだ。


        つづく