僕らは、フューチャーちゃんの家から、テレポーテーションして町に来てから、野良猫さんに一匹も会ったいない。まあ、野良犬さんは、そうそういないのかなって思っていたから、不思議ではないんだけれど、あっ、でも、比較的貧しい国だと、飼い犬よりも野良犬さんの方が多いんじゃないのかな?ウーウ、わかんないって思いつつ、取り合えず、

『猫さん、猫さんには、町に友達の猫さんはいないの』って、僕が聞くと、それにつられたように、

『この町には、野良猫も野良犬もいないんだ』って、隊長さんガ、何気ない感じで、独り言のように言った。

すると、母猫さんは、僕の質問と隊長さんの独り言に

『私と父猫が、お城の中に居たのは、三ヶ月くらいだったと思うの。その間に、随分とお城の中に仲間たちが、みんな飢えていたから、私たちと同じように、食べ物のと人間の温かさに。みんな、騙されてお城に、頑張って町に残っていた仲間たちは、町では食べていけないから、町を離れたみたい。残っているのは、年老いた猫や犬、それと親を亡くした子猫たち、とても餌を分けて欲しいとは、言えない。みんな自分たちのことで、いっぱいいっぱいっていうのが分かるから。それに、私たちは、一時でも良い思いをした』って、母猫さん

『けど、お城の中に入ったみんなは、時どき外の仲間に、餌を運んだりしていたのに』って、空君が言うと

『そうだけれど、それは、少しだけ良い気分のところがあったと思う。その、自分たちは、選ばれたっていう』って、母猫さんが、なんだか自分のことを卑下するみたいに言った。

みんな、その母猫さんの気持ちが、分かるような気がしたので、

『それは、仕方がないよ。そうなったら、みんな、そんなふうに思うよ』って、アッちゃん

『あの、みなさんは、お城に行くんですか』って、母猫さん

『僕らは、そのために、この国に来たんだから、城の中の悪魔と戦うために。この国に、降り続いている雨を止めて、油で黒くなった海を元に戻すには、悪魔と戦わなければ、そして、この国の全ての生き物が、安心して暮らせるようするのが、僕らの役目だから』って、僕

『私は、悪魔を一人しか見ていないけれど、悪魔は、生き物の心をもてあそぶって、それと、人間の心をコントロールするって亡くなった猫さんが言っていたのを、思い出しました。だから、この国の人間は、目が死んでいるって、心がなくなってしまっているって、そう言っていました』って、

 

        つづく