『じゃあ、今も、この城の中にいる猫さんや犬さんには、元ちゃんやリッちゃん、それに犬さんの臭いや、城の周りを歩き回っている私たちの足音や、話し声が聞こえているってことになる。ってことは、もしかしたら、城の中から出てくる可能性があるってことかな』って、隊長さんが言った。

ただ、隊長さんの言ったことは、間違いではないんだけれど、においに関しては、ちょっとだけ違う。僕と空君には、もうにおいっていうものがない、そして、リッちゃんは、幽体離脱をしているので、おそらくにおいっていうのは、家に置いてきていると思う。そうそう、隊長さん自身も、幽体離脱しているから、においはしていないと思う。ホープ君は、基本的にガーディアンのストーンさんとエンジェルさんと同じだから、何もにおわないと思う。

『隊長さん、犬さん以外は、僕ら全員、においを出していないと思う。でも、話声は聞こえていると思うんだけれど。そうだ、今は、中に居る猫さんや犬さんには、じっとしていてもらわなくては、無理に危険なことはして欲しくないんだ』って、僕

『そうだよね、僕らは、テレポーテーションして、城の中に入ればいいんだから』って、リッちゃん

『うん、それに城から、猫さんや犬さんが出てくるときは、全員で脱出しなければ、それと、他にも救い出さなければいけない、動物や人間が居るかも知れないから、慎重にしなければ、大事な蝋燭の炎を無駄に消したくないから』って、僕

城の中に入る前に、中に居る猫さんや犬さんと話をしなければ、誰か僕やリッちゃんと話が出来るといいんだけれど。

『私が、中の犬さんに話しかけて見ます。中に猫さんや犬さんは、私や猫のことは知っているので、話しがしやすいと思うので』って、犬さん

『それは、言えているかも、みんな危険な綱渡りをしているんだから、神経質になっているから、僕やリッちゃんとすぐ話してくれるとは限らないから、犬さん、お願い』って、僕

犬さんは、任せてくださいって言う代わりに、お城の中に聞こえるように『ワ~ン』って、大きな声で吠えた。

『そんなに、城の中って、危険な感じなの』って、空君

『そんなふうに思いたくはないけれど、やっぱり』って、僕が言うと

『二度と同じ猫さんや犬さんが、出てこないから』って、リッちゃん

そうは思いたくはないけれど、僕の心の中では、もしかしてって言うのが大きくひろがって・・・。


          つづく