『あの、猫さんや犬さんは、悪魔じゃないのよね』って、エンジェルさん

『それは、大丈夫。この国で生きていくのは、大変だけど、みんな心は折れたりしないって言っていたから。その、お城で飼われるために、仲間を蹴落とすって言っても、お城で飼われるようになった猫さんや犬さんは、こっそり食べ物を持って外の仲間に分けているの。ただ、お城で飼われるようになると、外に居たときのように、明日の食べのものことを考えなくていいのと、暖かいところにいられる。今みたいに、ずっと雨が降っていると、大変だからね』って、犬さん

『お城で飼われるようになった猫さんや犬さんが、持ってくるのは餌だけじゃないんだ。お城の中の様子も、知らせてくれていたんだ』って、猫さん

『でも、猫さんや犬さん同士で、お城の中のことが分かっても、人間には、伝わらないでしょ』って、リッちゃん

『それは、いろんな猫さんや犬さんから、あの人間の少年と話せる猫さんまで伝わっていく、それを少年に話していたんだ。だから、少年は、よその国のこともお城の国王のことも、いろいろ知っていたんだ』って、猫さん

『でも、その少年は死刑になった、そして、その少年の友達も、死刑になったんだよね』って、アッちゃん

『この国の偉い人達は、自分達に都合の悪いことを、言ったりする人たちのことを、すぐに死刑にするらしいんだ。だから、親のいない子が多いんだって、ああ、偉い人たちでも、なんか国王の気に入らないことをすると、一族でどこか山奥の採掘所に送られるんだって、聞いた』って、猫さん

『国王だけが、絶対的権力を持っているってことか』って、隊長さん

『でも、それぞれにも力があるって、さっき言っていてから、上手くすると崩せるかも』って、僕が言うと

『仲間割れ』って、空君

『うん、想像だけど、国王って気が弱いのかも、だからすぐに死刑にしたりするんじゃないかな』って、僕

『ああ、自分の取り巻きにもそんなことをするってことは、信用できる人間がいないってことになる』って、ストーンさん

『信用できないと、死刑にしちゃうの。ふーん、悲しいね』って、愛ちゃん

『そうそう、自分の子供も・・・』って、お母さんが

『自分の子供も・・・死刑にしたの』って、愛ちゃんが声を詰らせていうと、フューチャーちゃんのお母さんが、愛ちゃんの肩をそっと抱いて、

『伝わって来るわ、愛ちゃん、こんなに小さいのに、辛いことがいっぱいあったのね』って、優しく言った、そして

『私は、悲しみを透してしまうの』って

『お母さんの中には、いっぱい悲しみが詰っているの。この国の悲しみが、お母さんの悲しみを取ってほしい』って、フューチャーちゃん

『それって、この国の人たちが、幸せになったら、消える』って、ホープ君


         つづく