リッちゃんの質問に、答える間もなく、光がクロスしているところに着いた。
サブちゃんの声が聞こえてきたので、リッちゃんが
『ちゃんと聞かなくていいの』って、僕に言った。僕は、リッちゃんの言ったことに、返事をする間もなく、自分の意志の全く関係なく、リッちゃんの背中から、すーっと光がクロスしている真ん中に体を持っていかれた
『元ちゃん、元ちゃん』って言う、リッちゃんの声が後ろから聞こえているし、サブちゃんの声も、はっきりと聞こえている。
地上では、やっぱり、誰かがボタンを押したんだ、一度は回避されたのに、きっと多くの人が犠牲になったんだろうな。それで、地球が怒ってしまって、大雨を降らせているんだ。地上には、人間じゃいない生き物もいっぱい住んでいるのに、また人間の犠牲になったんだ。人間の中の、ほんのわずかな一握り人間の行ないでって、いろんなことを、僕は勝手に思った、一瞬の間に。でも、サブちゃんの言っていることが、僕の想像していたのと違う、僕とリッちゃんは、勝手に誰かがボタンを押したって、そしてどこかの空には、恐ろしいきのこ雲がって思ってしまった。
ああ、あれ、そうじゃないんだ、ふー、良かった。えー、じゃあ、なんで大雨なんだ、それも世界中がって、僕は思った。サブちゃんに聞きたい事は、いっぱいあるけれど、今の僕は、光がクロスしている真ん中にいって、今まさに僕の前足と後ろ足が、壁に出来ている僕の足跡伸びそうになっている。そんな中で、質問をする余裕が、僕にはない。みんなが、サブちゃんに質問しているのを、あーあ、僕の手が足がって思いながら、聞いているしかない。
リッちゃんは、僕がスーッと吸い込まれるように光のクロスの中に入ってしまったら、何故か、僕の方を見ようとしたら、自分の意志とは関係なく、体が勝手に下に下りてしまった。
みんなは、リッちゃんが下りて来たので、上を見ようとしたんだけれど、みんな上を見ることが出来なくなっていた。多分、それはいいことだと思う。だって、猫の手と足がダーって伸びているんだ、自分で想像しただけでも気味が悪いし、そんな僕の姿をみんなが見たら、心配するだろうから。
ただし、ホープ君だけは、見ていたんだ。ホープ君は、僕が光のクロスの真ん中に入ってからは、身動きも出来なければ、言葉も発せられなくなっていたから、僕の方を、ただ、心配そうに見ているしかなかったんだ。
みんなは、何で上を見ることが出来ないのかなって思いながら、サブちゃんに
『落ち着いて、話して、何があったの、きのこ雲じゃないんだよね』って、アッちゃん
つづく