ホープ君のおじさんは、ホープ君と並んで歩きながら

『ホープ、お前は、偶然にガーディアンの血を、受け継いだんじゃない。お前は、自分達モンスターの希望だなんだ。お前は、決して自分の母が、モンスターだったことを忘れてはいけない。それは、モンスターになれと言っているんじゃくて、この地球に何故、邪悪な心を持ったモンスターが生まれたのかを、お前が人間として、お前の子孫に伝えていかなければいけなんだ。そして、二度とモンスターを生み出してはならない。これは、これから自分達モンスターが、仕様としていることよりも、はるかに難しいことだと思うが、お前は、それをやらなければいけない。それが、お前のモンスターの母とガーディアンの父の願いだから、そして、それはこの世に存在したモンスター全ての願いだから、頼んだぞ』って、言った。

『おじさん、それって・・・。おじさんは、もしかして・・・。ねえ、だって、この白いスズランの花は、みんなのこと幸せにしてくれるんじゃないの。地中のスズランの花園と創って、ここでモンスターが生きていくんじゃないの』って、ホープ君が聞くと

『ああ、そうだとも、ここで、全てのモンスターは、静かに生きていくんだ』って、おじさんは、ホープ君が聞いたことへの答えとは、とれないような曖昧な答えをした。ただ、その曖昧な答えの意味を、ホープ君は、分かるほど大人ではなかった。

ホープ君のおじさんの心の中の一部を、理解していたのはストーンさんだけだった。ホープ君のおじさんとストーンさんとの間では、さっきの会話のやり取りの間に、二人は目と目で、僕らに聞かせたくない話をしていたんだ。

要するに、大人の会話っていうやつで、猫、犬、子供たちには、心配を掛けさせたくないっていう、優しさだったと思う。ああ、エンジェルさんは、どっちに入るのかな、二人の目と目の話の内容が分かったとき、フーンってそうだったんだって顔をしていたから、きっと僕らに近かったのかも。

レッドポイズンの花園の側まで来ると、ホープ君のおじさんは、僕らに、ここで待つようにって言うと、一人で花園の中に入っていった。振り返ることもなく、ホープ君のおじさんは、真っすぐにレッドポイズンに向って歩いている、おじさんを待っていたレッドポイズンは、僕の目に、泣いているように見えた。

『泣いている』って、僕の口から、思わず出た言葉に、アッちゃんとリッちゃんが

『うん、泣いているね』って、

そして、僕が

『あの涙の理由って、何なんだろう』って言うと、ストーンさんが

『覚悟の涙』って、

『ストーンさん、覚悟の涙って、それどういうこと、おじさん』って、ホープ君が走ろうとしたとき、

『ホープ、行ってはいけない。お前には、しなければならないことがあるだろう。おじさんと約束したんだろう。お母さんとも、キーマンとも約束したんだろう。二つの地球を守るって』って、ストーンさん

『でも、おじさんは、スズランの花は』って、ホープ君

『元ちゃん、どうなっているの』って、アッちゃん

『ねぇ、花園に集まっている。あれって、みんなモンスター』って、リッちゃん

『でも、みんな変だよ。愛ちゃんたちの知っている、モンスターと目が違う』って、愛ちゃん

『そうか、そうなんだ』って、僕は、やっと今、意味が分かった。


         つづく