『ふー』って、僕は、安堵の『ふー』なのか、大きなため息の『ふー』なのか、自分でもよく分からない『ふー』って言う、大きく息を吐くのと同時に、ホープ君の心の中から、自分の体に戻った。
ホープ君も、僕と同じように
『ふー』って、なんか脱力って感じに、大きく息を吐いて、そして、深い深呼吸を。
『次は、おじさん』って、ホープ君
『うん、疲れていると思うけれど、僕と一緒に、おじさんの心の中に行ってくれる』って、僕がホープ君に言うと
『大丈夫、疲れていないから』って、ホープ君
僕とホープ君を見て、エンジェルさんが
『二人とも、すごく疲れた顔をしている』って
『心の中に入るのって、大変なんだよね。愛ちゃんは、疲れないけれど。いいことを教えてあげる。あのね、心の中に入って行くときに、愛ちゃんは、お母さんの顔を思い浮かべながら、守られているんだって信じて入って行くの』って、愛ちゃんが、ほんのちょっとおどけた嘘ぽい顔をして言った。この顔の本当に意味は、僕、アッちゃん、リッちゃんには、理解できたけれど、ホープ君やストーンさん、エンジェルさんには、勿論、その言葉通りに受け取られた。それは、多分、これからおじさんの心の中に入って行く、ホープ君にとっては、とてもいいアドバイスみたいだった。
『ホープ、お母さんのことを信じろ、お母さんのその石を信じろ』って、ストーンさんが言うと、エンジェルさんも
『きっと、ホープのお母さんの思いは、おじさんにも届くわよ。信じるの』って、
愛ちゃんは、アッちゃんとリッちゃんに、サンドイッチにされてほっぺを、デロデロに舐められていた。
『よし、行こう。ホープ君』って、僕が言うと
『うん』って、ホープ君
『ああ、さっきみたいに、僕らにもおじさんの心の中での話が聞こえるように、元ちゃん、宜しく』って、アッちゃん
『分かった、行って来るね』って、僕とホープ君は言い残して、深い眠りに入っているおじさんの心の中に
『何しに来た、姉さんは、どうしたんだ』って、声を荒げておじさんは言った。
『母さんは、もう、帰っては来ないんだ、おじさん。おじさんは、知っているんでしょ。僕がどうして、おじさんの心の中に来たのか』って、ホープ君が言うと
『俺は、姉さんとしか話さない。そして、俺は、猫が嫌いだ、特にその天界から来た白い猫は、俺から仲間を奪った、俺の仲間を殺した、愚かな人間を救うために、許せない』って、
『僕は、確かにあなたの仲間を殺した。僕は、二つの地球を救わなくてはならないから、そうすることが僕の使命だから。あなたから、多くの仲間を奪ったことは、悪かったって思っている。でもね、分かったんです、あなたの仲間のモンスターは、死んではいないって、ホープ君、その石をおじさんに、心を開いてください』って、僕
ホープ君がうなづいて、おじさんにお母さんの石を渡そうとすると
『何だ、この石は』って言いながら、おじさんの目から、大きな涙があふれ出てきた。
つづく