小石は、キーマンさんの胸にホープ君の手から、静かに入っていた。キーマンさんは、自分が正義の塊の入った石で、止めを刺したホープ君のお母さんの手を取って、音もなく永久の度へとたって行った。行き先は、きっとないんだと思う、地獄でもなければ、僕らの住む天界でもない。多分、二人は、これから先ずっと、闇の世界を旅するんだろうなって、僕は思った。もしかしたら、ホープ君のお父さんもお母さんも、それを覚悟していたのかもしれない。キーマンさんが、ガーディアンさんたちの基地に来た目的は、ホープ君をストーンさんたちに託すのと、あの魂の小石を取りにきたのかもしれない。あの石がなければ、モンスターのお母さんに止めを刺すことが出来なかったんだ。あの石のことを知っていたガーディアンさんは、キーマンさんだけだったみたいだ、ストーンさんたちは、みんな知らなかったんだ。

二人が旅だった跡には、二人に止めを刺した魂の入った小石が、二つ並んで在った。その小石は、何故か緑色に、えーっと、まるでエメラルドみたいに輝いていた。僕らが、ホープ君に駆け寄ると、ホープ君は、大粒の涙を流しながら、二つの石を握りしめていた。

そして、不思議なことに、今までここで戦っていた大人や子供達が一人残らず消えてしまった。そして、もっと不思議なことの、ガーディアンさんたちの基地に、一先ず僕らが戻ると、ストーンさんとメカニックさんが、それぞれモニターを見ながら

『どういうことなんだ、今までここに映って人たちは、どこに消えてしまったんだ』って、ストーンさんが、言っている

『ストーン、見てくれ、こっちのモニターを』って、メカニックさんが大きな声で

『どうしたんです。何か、モニターに』って、僕らが現れると

『いないんだ、消えてしまったんだ、誰もいなくなってしまったんだよ』って、っストーンさんが言うと、別のモニターを見ているメカニックさんは

『みんな、地上に』って、メカニックさんの声に重なるように、地上の入り口で見張りをしていてくれているサブちゃんから、テレパシーが

『元ちゃん、僕だけど、大変だよ。地中で何があったの、どんどん人は出てくる。見覚えのある顔もある子供達もいるんだけれど、どうしようか。みんな勝手に散らばって行くんだけれど。それも、みんな不思議そうな顔をして』って、かなり焦っている。

『不思議そうな顔って、どうして自分がそこに居るのかが、不思議って言う感じかな』って、僕が聞くと

『そうそう、なんで分かるの』って、サブちゃん

『詳しいことは、戻った時に話すね。ああ、忘れるところだった、さっきの地震は、大丈夫だった』って、僕が聞くと

『あの地震って、地中で何かあったの。結構揺れたよ、夢ちゃんが不安だったからって、子猫を銜えてここに来てる』って、サブちゃん

『ごめんね、夢ちゃん、不安だったよね。ここの見張りは、もう大丈夫だからサブちゃん、公園に二人を連れて帰って』って、僕が言うと

『本当に、大丈夫なの。まだ、人が出てきているよ』って、サブちゃん

『私と赤ちゃんは、サブちゃんの側にいれば、どこでも構わないから』って、夢ちゃん

『赤ちゃん、泣かなかった』って、愛ちゃんが言うと、その声に反応したらしく

『ニャオ、ニャオ』って、赤ちゃんの声がした


           つづく