さつきちゃんと利恵ちゃんは、以前約束していたように図書館へ行くことに、本当は孝ちゃんやガンちゃん、たっちゃんも、誘うことになったいたんだけれど、二人ともなんだか結果が出た時に、本当にお婆ちゃんの病気が癌っていう治らない病気だったら、どうしようかってことになって、まずは二人で行って調べてみようっていうことになった。さつきちゃんも利恵ちゃんも、図書館には、何度も行ったことがあるけれど、今回のように、調べる目的はあるんだけれど、どんな本を捜すといいのか全く分からないっていうのは初めてだ。二人で手分けをして、あっちこっちを見て回ったんだけれど、分からない。

で、二人は、

『聞こう』っていうことにしたんだけれど、二人とも、心の中でお互いに

『今日は、ここまでにしょうよ。本当にお婆ちゃんが癌だったら、怖いよ、帰ろう』って、なんか二人の心がいつになく通じ合ったらしく、一言も発せずに二人の足は、図書館の外に向かった。

図書館を出ると、二人は

『フー、図書館は疲れるね』って、どちらからともなく。

二人して図書館の近くの公園のベンチに腰掛けて、利恵ちゃんのおばさんが持たせてくれた、おにぎりをほおばりながら

『利恵ちゃん、さつきさ、ずっと話そうか迷っていたんだけれど、あのね』って、さつきちゃんがここまで言うと、利恵ちゃんが難しい顔で

『さつきちゃん、きっと嫌な話だよね。そうだったら、これ、食べ終わってからにしない』って、そう言われて黙って食べていると、嫌な話をするんだったって思われるのが、さつきちゃん的には、なんかいやだってのでとっさに

『さつきさ、好きな子が出来たんだ』って、思わず口から出てきてしまった。

そうしたら、利恵ちゃんは

『駄目、そういうのさつきちゃんの好きな子って、どうせ、犬とか猫って言うんだから。それに嘘って分かったし』って言われてしまった。 

『何で、嘘って言うの』って、言い返すと

『だって、下向いて言ったから。さつきちゃん、嫌な話をするときって、下向いていたり、遠くを見て話すからすぐ分かるの』って

『じゃ、いい』って、黙って食べ始めると

『やっぱり、気になる。話していいよ』って、利恵ちゃんはおにぎりの梅干ですっぱい顔をしながら言った。



          つづく