アッちゃんは、背中に愛ちゃんの涙がポトッとおちたことを感じる。
空君には、愛ちゃんの背中が泣いているのがわかる。
けど、二人ともそのことには触れない。そのことは、愛ちゃんにも分かるので
『院長さんって、愛ちゃん、ずっと男の子だと思っていたんだ。なんとなく院長さんって名前が、男の子だって勝手に決めていて。女の子だったね、可愛かった』って、ちょっとだけヒクってさせながら、明るい声で
『うん、僕も男の子だと思っていた』って、空君が言うと
『僕は、女の子って分かっていたよ。匂いが女の子だったから、僕らには分かるんだ』って、アッちゃんが
『えっ、女の子と男の子の匂いって』って、空君が言うと
『人間だって、あるよ。僕らには、すぐに分かるよ』って、アッちゃん
『お母さんとお父さんの匂いかな』って、空君が
『そんなところかな』って、アッちゃん
『それよりも、愛ちゃんも元ちゃんと一緒にトーテムポールの中で、見ていたんだ』って、アッちゃんが言うと、愛ちゃんは首をかしげながら
『さっき、思い出したの、リッちゃんが言ったことで。でも、全部見たわけじゃなくて最後の最後だけ。だから、それが現実に起きることなのかどうか分からない。ただ、愛ちゃんが思い出したことが本当になったら・・・』って言ったきり、そのことについては、何も言わなくなってしまった。
その場の空気を換えるのに、おあつらえ向きに三人の眼下には、ディズニーランドがディズニーシーが見えた。
『見て見て、愛ちゃん、ディズニーランドにディズニーシーだよ。パレードをしている。僕はディズニーランドしかしらなかったけれど、また地上に来たときには、もっと増えているかも』って、空君
『今度来たときには、行けるといいな』って、愛ちゃんが
『そうだね、着いたよ』って、アッちゃん
『お帰り、のんびり出来なかったね。僕が、妙なことを言ったから。あれ、アッちゃんの耳に、僕知っているよ、そのピアスれいちゃんが着けているの見たことある。それに、空君はブローチなの。二人とも、ああ、なるほどそういうことか』って、リッちゃんは一人で言って一人で納得している。そして、
『元ちゃん、元ちゃんは何がいいかな。えーと、元ちゃんもお母さんのピアスにしようか。それと交換に、元ちゃんの毛を少し宝石箱の中に入れておこう。ちょっと待っていてよ。愛ちゃん、僕と一緒に来て』って言って、愛ちゃんを連れて行った。
『元ちゃん、全然動かないね。鼻先に近づかないと息をしているのかも分からない』って、空君が僕の鼻先に手を当てて、確認している。
『うん、そうだね。リッちゃんがピアスを持ってきたら、予定より少し早いけれど行こう』って、アッちゃんが、空君はアッちゃんのその言葉に
『リッちゃん、また一人になってしまうけれど』って
『大丈夫だよ、今度は今までとは違う、どこに行っても仲間がいっぱいいるから、淋しくなんかないよ』って、アッちゃん
リッちゃんと愛ちゃんが戻ってきた、愛ちゃんの手には、小さなエメラルドの石のピアスが握られていた。お母さんの誕生石で、お母さんの誕生日は、僕の天界での誕生日だから、リッちゃんはこのピアスを選んだんだろう。
『送るね』って、リッちゃんが
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