三人は、初めにレッドポイズンの村の事も教えてくれた、山さんを訪ねることにした。
山さんは、遠くから見ても立派な山に変わったことが良く分かる。天までとどきそうな感じで、木がすくすくと育っている、目に沁みるような緑、そしてその緑からは森林力は、訪れる人たちを優しく包むだろうということも、伝わってくる。
『山さん、何だかお母さんみたいな匂いがする』って、愛ちゃんが
『本当ですか、愛ちゃん』って、山さんの声が聞こえてきた
『あっ、聞こえちゃった』って、愛ちゃん
『うん、するする、お母さんみたいに暖かい匂い』って、空君も
『あの、元ちゃんさんはまだ』って、山さんが心配そうに聞いてきた
『ええ、それで僕たち元ちゃんを連れて、天界に帰ることにしたんです。それでお別れとお礼を言いに来たんです』って、アッちゃんが
『そうですか、まだですか。木や虫達もみんな心配していたんです。風の噂でまだ意識が戻らないって、でも、それは噂だからって、そうですか』って、山さんが言うと、木や虫さん達もざわざわと言って、すすり泣いている声も聞こえてきた。
『みんな、元ちゃんは不死身だから、天界で休んだらすぐに元気になるから、泣いたりしないで』って、愛ちゃん
『そうですよね。私の中であんなに勇ましく戦っていたんですから。それから、お礼を言わなければいけないのは、私のほうなんですよ。あの村のことをお知らせして、少ししてから私にも、あの赤い毒の花が咲き始めたんです。私は、またもモンスターに自分が占領されてしまうのかって、そんな風なことを思っていましたら、ある時潮が引くように一斉に跡形も無く、あの毒の花が消滅したんです。そして、もしかしたら皆さんがって思っていたら、元ちゃんさんがって言う噂が流れてきたんです。ですから、私は一度ならず二度も、皆さんに助けていただいたんです。お礼を言わなければいけないのは、私達なんです。本当にありがとうございました』って、山さんが、そして山さんの中で生きているみんなも
『元ちゃんさんが、快復することを心から祈っています。本当にありがとうございました。気をつけて、あ、あのこんなことお願いしていいのか』って、
『なんですか、どんなことです。僕らに出来ることなら、言ってください』って、アッちゃんが言うと、山さんの中から
『この山に古くからいた、たった一本だけの桜の木が亡くなってしまったんですが、小さな桜の木が植えられたので、桜さんに伝えてください。私たちみんなで、その桜があなたのように、この山に人を呼んで賑やかにしてくれるように、大事に育てますから見ていてくださいと、桜さんにそう伝えていただければ桜さんはきっと安心してくれると思いますので』って、ここまで代表した山さんの中の声が言い終わると、山さんの中にいるみんなが一緒に
『お願いします』って、
きっと、山さんと山さんの中のみんなと桜さんとの間には、何か約束があるんだと、アッちゃん、空君、愛ちゃんは
『分かりました、おやすい御用ですよ』って、山さんたちと約束をして次に向かった。
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