そんなわけで、優さんとまるちゃんは、優希ちゃんの家の子になったんだ。

公園に残ったまるちゃんのお婆さんは、長老猫さんと時々けんかをしながら、でも二人はいつも仲良しでよく、まるちゃんと優さんの話をしていたんだ。そう、もうあの二人には、子猫が生まれたかななんて話を、嬉しそうな顔をしてしていたんだって。そん二人はある朝、公園の花壇の中で寄り添うように、蝋燭の炎を消していたんだ。二人の顔には、猫生を全うしたことへの満足感と公園猫としてのプライドに満ちていたんだって、サブさんと夢ちゃんから聞いたってリッちゃんが話してくれた。

そして、優希ちゃんの家の子になってからの優さんとまるちゃんは、年に1回だけなんだけれど二人して脱走していたんだ、どこに行っていたのかは秘密らしいんだけれど、それ以外を覗くととてもお利口でいつも自慢の猫さんたちで、二人の間には7匹の子猫が生まれたんだけれど、多くの人たちが一生懸命に可愛がるから譲って欲しいって。優希ちゃんちでは悩みに悩んだ末に、1匹だけ残して子猫たちはもらわれていったんだって。ただし、みんな近くの家なので時々会っているって、そしてみんな幸せって言うのが、サブさんのネットワークに伝わってきているんだ。

そうそう、そのサブさんと夢ちゃんにも、可愛い子猫さんが生まれたんだ。一匹だけ、きっと夢ちゃん体が小さかったからかもしれない。サブさんたちの公園は、餌を持ってきてくれる人たちが、公園猫さんがあまり増えないように、避妊手術をするのに時々猫さんたちを病院に連れて行くんだ。だって、捨て猫さんは可哀そうだものね、夢ちゃんも、子猫さんを生んだ後に避妊手術を受けたんだ。

サブさんと夢ちゃんは、自分の子猫さんや他所の小猫さんたちを集めては、亡くなった長老猫さんやまるちゃんのお婆さんのこと、まるちゃんや優さん、それにボス猫さんのことを、勿論、天界から来た僕らのこと、そしてその時に起きた出来事を話していたんだ。何でも、子猫さんたちは、目を輝かせて話に聞き入っていたらしい。

ボス猫さんは当然、望君とすっかりとレッドポイズンの呪いから解けて、元気になった智ちゃんの家の子になったんだ。ボス猫さんは、少し荒れた公園生活を送っていたんだけれど、根は性格もお行儀もいい子だったので、二人のご両親にもすごく可愛がられたんだって。ボス猫さんは、脱走することも無く家猫を全うしたんだ。そうそう、お嫁さんももらって、子猫さんも生まれたんだ、やっぱりボス猫さんも公園の仲間の話や、僕らのことを子供たちに話して聞かせたんだって。

公園は、静けさを取り戻した中で、蝋燭の炎が消えた分だけ入れ替わりのように新しい命との世代交代が、可愛い泣き声とともに少しにぎやかに。


             続きはまた天使