『女の子は、すごく驚いていたわ、なんだか信じられないって言う顔をしていた。私が、生き返っていることがすごく不思議みたいだったわ。自分も不思議に思っているから、仕方がないけれど、上手く説明も出来ないし。それと私、言えなかったの、また死んじゃうのって。とにかく、もう少し待っていてって、それだけは伝えたわ』って、蝶ちょさん

花屋の店主が、ライフルを持って近づいてくる。

『ボス猫さん気をつけて、僕の後ろに隠れて』って、僕

『蝶ちょさんは、愛ちゃんのポケットに入って』って、愛ちゃんが言いながら、蝶ちょさんが入ったポケットとは逆のポケットから、どくだみのお茶が入った水鉄砲を出して何時でも撃てるように構えた。

花屋の店主は

『君達は、何者だ。このゲーム機の住民ではないな、何のためにゲーム機の中に来たんだ』って、

僕は、それに答えず

『僕らがここに来るよりも、花屋の店主のおじさんがここに居るほうがよっぽど不思議だ』って、僕が言うと

『それじゃあ、おじさんの質問の答えになっていない。大人しく、ゲーム機の中から帰りなさい。あのトーテムポールが暴れると大変だから』って、言った。

『あのトーテムポールを、モンスターの仲間にしたのはおじさんなの』って、愛ちゃんが聞くと

『面白いことを聞く女の子だね。少し違うよ、でも、君達には、どうでも良いことだよ。そんなこと知らなくてもいいんだ』って、花屋の店主が言った、そして、

『おや、君が首から提げているその鍵、おじさんに貰えないかな、その鍵をおじさんずっと探していたんだよ。その鍵は大事な鍵で、おじさんの鍵なんだ』って言いながら、手を差し出しながら近づいてくる。

『来るな、それ以上近づくな』って、僕が言うと、愛ちゃんは、花屋の店主を目がけて、水鉄砲の引き金を引いた。おもいきりどくだみのお茶を掛けられた花屋の店主は、手でどくだみのお茶を払いながら、

『何をするんだ、危ないじゃないか』って、怒鳴った。

よく見るとどくだみのお茶の掛かった手が、赤くなっている。その手を見て、花屋の店主は、不気味にニヤリと笑いながら、僕らにライフルを向けた。

それは、あっという間の出来事だった。止める間が無かった、ボス猫さんが花屋の店主の構えたライフルに向かって、飛び掛った。ライフルから煙が、撃たれた、ボス猫さんが撃たれた、空中からスローモーションのようにボス猫さんがおちてくる。僕は、頭の中が真っ白に、愛ちゃんが泣き叫びながら大きな声で

『元ちゃん、ボス猫さんが』って、

僕はその声で我に返った、とっさに後ろ足で立ち上がり、どうやったのかよく覚えていないんだけれど、前足でボス猫さんを受け止めることが出来た。ボス猫さんは、ヘルメットをかぶっていたので、頭は無事だったけれど前足を撃たれた、血が出ている。ボス猫さんは、歯を食いしばって泣かずにいる、痛いのを我慢しているのがよく分かる。愛ちゃんは、花屋の店主が今のボス猫さんのアタックで、ライフルを落として呆気にとられているのを見て、その隙に家の鍵を空けた、そして、

『元ちゃん、早くボス猫さんを家の中に』って、泣きながら叫んでいる。

僕は、抱きかかえたボス猫さんを降ろして

『少し、我慢してね』って、ボス猫さんに声を掛けて、首を銜えて引きずるようにして、家の前まで連れて行った。そこまで、引きずって行くと愛ちゃんが、ボス猫さんを抱きかかえて、家の中に入った。僕も家の中に入って、愛ちゃんは急いで中から鍵をかける。鍵をかけ終わったと同時に、花屋の店主がドアを叩いて

『開けろ』って、大声で叫んでいる。


            続きはまた天使