段々と、家が屋根だけじゃなくて見えてきた、それと一緒にトーテムポールの蛇とトカゲをミックスした姿もはっきりと見えてきた。

トーテムポールの横に、花屋の店主らしき大人が立って、僕らの方を見ている。あいつが、モンスターのリーダーなのかなって、僕が思っていると

ボス猫さんの背中から降りた、ブルーとピンクのムカデさんが歩いてきて、

『元ちゃん、僕とピンクとでモンスターのリーダーを見つけに行って来るよ』って、

『いや、危険だから』って、僕が言うと。

『僕らが何のために、体が小さくて地面をもぐることが出来ると思っているんですか。今、僕とピンクが働かなくてどこで働くんですか。それに僕しか分からないんですよ、モンスターのリーダーは、僕らが、合体したら、まあ、見ていてください』って、言うと二人は、あっという間に地面のもぐりこんで行った。

『なんか、頼もしいね』って、愛ちゃんが

『じゃあ、私たちは、モンスターを一箇所に集めるように、頑張る』って、すずめさんが言うと、鷹さんも

『すずめさん、私たちも一緒に』って、言うと飛んで行った。

『愛ちゃん、愛ちゃんは、蝶ちょさんと一緒に家の中に入って、僕らがバックアップするから。そして、愛ちゃんのペンダントの涙をみんなに』って、僕が言うと

『うん、分かったよ。でも、愛ちゃんの涙で、みんな元気になるかな』って言うと、

『大丈夫だよ、きっと、ママたちが見ていて、力を貸してくれるよ』って、アッちゃんが

『俺は、何をするといいです』って、ボス猫さんが聞いてきた。

『ボス猫さんは、まずヘルメットをかぶって下さい。危険ですから』って、僕が言うと

『これをかぶると、あの子に俺だって分からなくから』って言って、ヘルメットを銜えている、そんなボス猫さんに

『分かるよ、ボス猫さんの特徴は、顔だけじゃないから。その尻尾、一度見たら忘れない、忘れていても思い出すよ』って、リッちゃん

リッちゃんにそう言われると、ボス猫さんは猫特有の体の軟らかさで、自分の尻尾を確認して、そうかなって言う顔をしているので、

『そうね、忘れないわ。ボス猫さん、相当ケンカをしていたんでしょ、中途半端な長さで尻尾が切れていて、野良さんだから病院に行けなかったんでしょ、切れた傷のところ傷は治ったけれど、剥げたままになっているから。ボス猫さんの苦労が出ているよ、その尻尾に』って、蝶ちょさんが

『ああ、この剥げているのか。俺、一度だけ行ったんだ病院に、あの子が連れて行ってくれたんだ。自分の小遣いをかき集めて、けど動物病院って高いだろう、あの子の小遣いじゃ。でも、嬉しかったんだ、病院であの子、俺のことを『自分の猫です』って言ってくれたんだ。そうか、この尻尾ね』って、ボス猫さんが言った。

以前、ボス猫さんは、良い出会いがなかったって言っていたけれど、少年との出会いのすばらしさに、自分で気付いていないだけみたいって、僕は思った。

みんな、うつむたまま何も言えなくなった。

『やだなぁ、みんなそんな顔しないでください。さあ、始めましょう』って、ボス猫さんが、その言葉で僕らは動き始める。

リッちゃんとアッちゃんは、火炎放射器でトーテムポールの気を引き付ける。僕とボス猫さんは、愛ちゃんと蝶ちょさんをガードしながら、家のドアに近づいていく。

外の騒々しさが、家の中にいても聞こえたらしく、カーテンの隙間から女の子が覗いているのがわかる。蝶ちょさんが、

『私、窓まで飛んで行っていいかしら』って、

『うん、あの子に助けに来たよって伝えて、もう少しだからって』って、僕が言うと、蝶ちょさんは、一目散に女の子が覗いている窓に向かった。蝶ちょさんは、女の子が自分に気が付くように、窓に体当たりをした、そして女の子が気が付くと、

『私よ、あなたが助けてくれようとしたけれど、死んじゃった蝶ちょよ』って言うと、

『えっ、だって、蝶ちょさんは、死んだのよ。ハンカチの中に、いるはずよ』って、女の子が言いながら、ハンカチに中を見ると自分が助けようとした蝶ちょがいない

『私、何かの拍子にハンカチからすり落ちたらしいの。ゲーム機の中にいる間だけ、私に命が与えられたみたいなの。もう少し待っていて、天界の猫さんたちが助けてくれるから』って、言うと蝶ちょさんは、、帰ってきた。

『夢じゃないの、ハンカチの蝶ちょさんも、さっき見たピンクのムカデさんも』って、女の子は、蝶ちょさんに言うというよりも、それは独り言みたいに聞こえた。


          続きはまた天使