ブルーのムカデさんが元に戻って、元気になって夢の中の記憶も少し思い出せて、みんながホッと一息ついたころ向こうの空から、池とレッドポイズンが咲いていた丘を、往復しながらどくだみのおちゃを撒いていた、鷹さんたちとすずめさんたちが、仲良く話をしながら飛んできた。
僕は、初めてそんな光景を見た、勿論僕だけではないけれどね、鷹さんとすずめさんだ、どう考えても結びつかないもの。でも、これからゲーム機の中でも外でも、モンスターと戦っていかなければいけないわけだから、どんな不思議な間柄でも、仲間として仲良くしていかなくてはいけない。僕だってそうだ、猫の僕の弟が犬のリッちゃんって言うのもおかしいって言えばおかしいんだから。
僕らは、こちらに向かって飛んでくる、鷹さんとすずめさんたちに手を振った。
『ご苦労様でした、本当にお疲れ様です。終わりましたか、どくだみのお茶を撒くの』って、僕が聞くと
『はい、無事に終りましたよ。いや、それよりあのお茶はすごいよ。口の中にお茶を含んで撒いていたから、飲む気はなくても自然に飲んでいたらしく、疲れていないんだよ。あのお茶のパワーはすごいよ。それから肝心な花は、全て枯れたよ。一本も残らず』って、鷹さんが言うと
『ありがとうございます』って、みんなで言う
『照れるね、照れるわ』って、鷹さんたちとすずめさんたちが
『で、あの枯れた花はどうするんですか』って、すずめさん
『最後に燃やして、燃えかすは地面深くに埋めてから、僕らはゲーム機の外に帰ります。勿論、家の中の人たちと』って、僕
『そうそう、ボス猫さんもすごかったよ。ヘルメットを銜えて走ってあの池まで来るなんて、それも一人で何が出るかわからないのに、勇気がありますね』って、一羽のすずめさんが言うと、ボス猫さんは
『勇気だなんて、そんなんじゃないんですよ。ただ・・・』って、
ボス猫さんの・・・は、少年のことだ、何が何でも少年を元に戻さなくてはが伝わってくる。誰もボス猫さんに・・・についてか聞かない、みんなの優しさだ。
『バタバタして、大事なことを聞き忘れていたけれど、ムカデさん元気になったんですね』って、鷹さんが、ブルーのムカデさんを見て、目を輝かせて言った。
『ワー、本当だ、元に戻ったんですね。きれいなブルー』って、すずめさんたちも
僕は、みんなを見回して
『これで、みんな揃いました。みんな、僕らに力を貸してください。家の中に閉じ込められている人たちを、外の世界に連れて帰れるように。そして、このゲーム機の中に、以前のような平和が戻るように』って言うと
誰からというわけではなく、拍手が起きた。僕らは、空は鷹さんが先頭で次にすずめさん、陸はアッちゃんとアッちゃんの背中に乗った僕、次がリッちゃんとリッちゃんの背中に乗った愛ちゃんと蝶ちょさん、そして最後にずっと先頭を歩いていたボス猫さん、ボス猫さんの背中にはブルーとピンクのムカデさんが乗っている。
鷹さんは、歩いている僕らのことを気にしながら、ゆっくり飛んでいる。家の屋根と、トーテムポールが少し見えてきた。
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