僕から、どくだみの花を渡された、真っ赤なムカデさんは、恐る恐る僕から花を受け取りながら、
『また、花なの、赤い花から白い花。本当に大丈夫なの。あなた達は、本当に天界から来た猫さんたちなのよね。あの人間達とは、違うのよね』って、言いながらムカデさんは、何本もの足を使って器用に、どくだみの花を少しつづ口に入れていった。
そして、目にいっぱい涙をためて、勇気を振り絞るようにゴックンと喉を鳴らして、どくだみの花を飲み込んだ。ムカデさん、一度食べ始めたら、もう迷いはないって感じにドンドンと食べ始めた。すると、ムカデさんのいっぱいある足の何本かの、先っぽが少しつづなんだけれど赤の色が薄れてきている。ムカデさんの体の中で、レッドポイズンがどくだみの花で分解されているんだ。
『ムカデさん、頑張って足の色が変わって来ているよ』って、愛ちゃん
『えっ、本当』って、ムカデさんは食べている口を止めて、じぶんの体を見回して
『足の先が、きれいなピンクになってきている。この色が私の色なの』って、
『ねぇ、元ちゃん。元ちゃんは、ブルーのムカデさんにはどくだみに花は効かないと思っているの』って、アッちゃんが
『いや、効かないと思っている訳じゃなくて、ただ、このままでは真っ赤な、あっ違うピンクのムカデさんのようには、いかないと思っているんだ。だって、症状が全く違うわけだから、どくだみの花の前に何かしなければ、駄目なんだと思う』って、僕
そんな話を僕らがしている間も、ムカデさんはさっきよりもスピードを上げてどくだみの花を食べている。もう、体の大半がきれいなピンクに戻ってきている。
『まあ、なんてきれいな色なんでしょう』って、蝶ちょさんが言うと
『ブルーのムカデさんも、きれいなブルーなのよ』って、完全にピンクに戻ったムカデさんが言った、そして
『案内します、赤い花が咲いていたところへ。その前に、ブルーのムカデさんをその石で隠してください』って、
そうこうしていると、山の方から鷹さんが仲間を連れてこちらに向かった来るのが見える。そして、その後ろを、すずめさんがやっぱり仲間を、連れてこちらに向かって来るのが見えてきた。僕らは鷹さんとすずめさんたちが着くのを待ってから、レッドポイズンの咲いているところに、案内してもらうことにした。
大きな羽を羽ばたかせながら、鷹さんが仲間の鷹さんたち八羽と来た。そして間もなく、すずめさんが仲間を十羽連れて来た。凄い数になった。
鷹さんたちとすずめさんたちは、ピンクのムカデさんを見ると、
『そのピンクの方は、間違っていなければムカデさんですか』って、ムカデさんが
『そう、私はピンクのムカデです』って答えると、鷹さんは
『じゃあ、ブルーのムカデさんは』って、聞いてきた。
『鷹さんたちは、ムカデさんたちのことを知っているんですか』って、僕が聞くと
『会ったのは、初めてだけどね。幻のムカデって言われていたんだ、だから本当にいるんだって、少し驚いたんだ』って、
そして、愛ちゃんが、
『ブルーのムカデさんは、レッドポイズンを食べて、紫色になってしまって、ここに』って、戻した石を指差した。
鷹さんたちもすずめさんたちも、愛ちゃんが指差した意味を理解したみたいで、黙ってしまった。
続きはまた![]()