空君は、夢ちゃんの方を見て

『夢ちゃん、優さんにもう一度聞いてみて、本当に使って良いのか』って、

夢ちゃんが、空君に言われて確認すると優さんは、凛として目で

『どうぞ、役にたててください。それが、私と私にこのリボンを結んで、いつか私を迎えに来てくれるって言った飼い主さんとのお願いです』って、

その言葉を聞いた、そこにいたリッちゃん、空君、夢ちゃん、まるちゃんは、目にいっぱい涙を浮かべて

『優さん、絶対にみんなでレッドポイズンを、モンスターをやっつけよう』って、誓った。

空君は、夢ちゃんに

『優さんに、僕がこれから、リボンを外すよって言ってくれる。僕が触っても驚かないでって』って、

『ええ、伝える』って言って、夢ちゃんが優さんにこれから外すよって言うと、

『どっちにいるの空君は』って、夢ちゃんが空君にいるところに、優さんを連れて行くと、優さんは空君の方を向いて、優しく

『さぁ、どうぞ』って、言いながら首を前に出した。優さんの目には、涙は無く希望に輝いているように見えた。

空君がリボンに手をかけた時、まるちゃんが

『僕、サブさんに紐はもう見つかったからって、サブさんを捜してくる』って、駆け出していった。

優さんの首に巻かれていたリボンは、優しくでも結びが簡単には解けないように、しっかりと結ばれていた。表側は、首に巻かれてからの年数を表すように、汚れていて色も模様も分からなくなっていたんだけれど、何十にも巻かれている内側は、元の色や模様がはっきりと分かった。それは、ピンクの色で白の水玉模様になっていた。

優さんは、それを見たときだけ、遠くの方を見て

『あの子は、どうしているかしら』って、一言もらした、そして、誰にと言う訳ではなく、

『私は、大丈夫』って、

空君は、手早く、そしてしっかりとどくだみの花を結び、リッちゃんの首輪に結びつけ、首から長老猫さんとまるちゃんのお婆さんが持ってきてくれた、携帯電話をかけた。これで、準備が完了した。リッちゃんと空君の姿が見えない、優さんにも空中に浮いている、どくだみの花と携帯電話は見えるので、そこにリッちゃんと空君がいるんだということは、確認が出来る。

『リッちゃん、出来たよ』って、空君がリッちゃんに言うと

『うん、優さん、リボンを少しの間借りるね。空君、僕を元ちゃんたちのところに』って、リッちゃんが言うと、同時にもうゲーム機の中に。

空君は、随分ゲーム機の操縦が上手くなったみたで、元ちゃんたちが入ったときより、スムーズにゲーム機の中に入れた。場所も、ちゃんとみんなのいるところに

『リッちゃん、あっ、どくだみの花、それに携帯電話、どうしたの』って、元ちゃんが

『びっくりした、リッちゃん、どこもぶつけなかった』って、アッちゃんが

『この犬さんは、天界さんたちのお友達なの』って、すずめさんが

『うん、僕の弟でリッチって言うんだ。リッちゃんは、天界の住民ではないんだ、地上の住民なんだ。でも、僕らと一緒にモンスターと戦っているんだ。リッちゃん、すずめさんとすずめさんの仲間さん、そして蝶ちょさん』って、僕はリッちゃんを紹介した。

『僕は、ゲーム機の外でみんなを見ていたから、初めて会ったって言う気がしない』って、リッちゃんが言った。

一通り挨拶が済むと、リッちゃんが、どくだみの花のこと、携帯電話のことを話してくれた。その間に、愛ちゃんはリッちゃんの首輪からリボンを外し、どくだみの花を解いた。そして、リッちゃんが何か言う前に、リボンを大事そうに丁寧に、まとめて、自分のポケットにしまって

『このリボンは、無くさないように愛ちゃんが、ポケットに入れて持っているね』って言い、携帯電話をリッちゃんの首から自分の首にかけて、

『元ちゃん、空君に電話をかけるね』って、言いかけて

『リッちゃん、愛ちゃんは、電話のかけ方が分からないよ』と、かなり偉そうな顔をして言った。


           続きはまた天使