『あっ、これはね』って、リッちゃんは自分の思いっきり広げた手を、しまいながら携帯電話を、長老猫さんとまるちゃんのお婆さんが、持ってきてくれたことを話した。ついでに広げていた手のこともね。
そして、四匹の猫さんたちが持って来てくれた、どくだみの花を見て、
『ワー、凄いこれだけ集めるのは大変だったでしょ』って、リッちゃんと空君が言うと、
『みんな、協力してくれたから。ゲーム機の中の人たちを、助けるって言ったらレスキューの人たちが、公園の猫達のために置いてくれたのを集めてきてくれたんだ。自分達は、レッドポイズンがどんな花か分かったから、気をつけるからって、子供達にも絶対に花を食べちゃいけないって、言ってあるからって。何かあったときの為に、少しだけ確保したから、これは使って』って、サブさん。後で分かったんだけれど、サブさんたちは、この時手元にあったどくだみの花を全部持ってきてくれていたんだ。
『これで、用意は出来た』って、リッちゃんが言うと
『どうやって、リッちゃんこんなにいっぱい持っていくの』って、夢ちゃんが聞く
『そうだ、僕、そこまで考えていなかった』って、リッちゃん
『大丈夫、これを紐で結んで、首輪に結ぶから。ちょっと邪魔になると思うけれど、少しの間我慢して、どこかに紐があると良いんだけれど』って、空君
『紐だね、僕探してくるから待っていて』って言うと、サブさんは走り出していた。
『ねぇ、どうしたのサブさん』って、優さんとまるちゃんが不思議そうに夢ちゃんに聞いた。
『紐を探しに行ったの。どくだみの花を、まとめてリッちゃんの首輪に結ぶの』って、夢ちゃんが言うと
『なんだ、そんなことだったら、言ってくれると良かったのに』って、優さんが
『優さん、どこかで紐を見たの』って、夢ちゃんが聞くと、優さんは自分の首に手をかけて、
『私の首の、リボンを使って。何十にも巻かれているから、きっと長さは足りると思うけど』って、
『でも、そのリボン、優さんの大事なリボンよ。いつだか話してくれたの、夢、覚えている。いつか、迎えに来てくれる飼い主さんとの、目印になるリボンって言っていたのに、それがなくなると大きくなった優さんを捜せなくなっちゃうよ。もう何年にもなるんだから』って、夢ちゃんが言うと
『そう、もう何年にもなるからいいの。きっと、私を飼ってくれるって言って、このリボンを結んでくれたあの人は、何か都合が悪くなって私のこと迎えにこれなくなったのよ。だから、もういいの、このリボンがゲーム機の中にいる人たちを、助けられるんだったら、このリボンを私に付けてくれたあの人も喜んでくれると思うわ』って、優さん
『そんな、大事なリボンは使えないよ』って、リッちゃんが言うと空君も
『嬉しいけれど、それは使えない』って、夢ちゃんが優さんに伝えると
『じゃあ、こうしましょ。このリボンは、無くさないでまた私に返して、これは貸すの。ゲーム機の中の人たちを助けて、私に返して。それなら良いでしょ』って、優さん
『分かった、借りよう、空君。こんな大事なリボンを借りるんだから、絶対にみんなを無事に助けて、このリボンを無事に優さんに返す。優さん、僕、約束するよ』って、リッちゃんが言うと、夢ちゃんが優さんに伝える、優さんはニッコリとして
『さぁ、早く、空君』って、空君を促した。
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