僕は、愛ちゃんに
『初めから答えは決まっていても、心は動くもんなんだよ。多分、それって、感情って言うものなんじゃないかな。そして、いっぱい悩んだり、考えたりするとこは良いことだと思うよ』って、言うと
『そう、悩んで悩んで、苦しむことも勉強さ』って、アッちゃん
『俺みたいに、何も考えないで楽な方楽な方って言うのは、一歩間違えると取り返しのつかないようなことになる。大体楽なことって言うのは、悪いことが多い、今回みたいにモンスターの誘いにも簡単に乗ってしまう。まあ、悪いことをしていても、悪事がばれないうちは、良いけれどばれてしまったら、大変だ。俺は、もう簡単に答えを出さない、じっくり考えることに決めたんだ。猫道から外れないように。蝶ちょさんは、土に返るって決めているんだろ。俺、分かるよ、蝶ちょさんがそう決めているって。あの子のハンカチに包まれて、あの子に優しく抱かれて一緒にゲーム機の外に出て、あの子の手で土に返してもらいたいんだろう。それは、ゲーム機の中で永遠にすずめさんたちと生きているよりも、蝶ちょさんにとっては幸せなことなんだろう。俺、少しだけそういうことが、ここで分かってくるようになったよ。言葉で説明することは出来ないけれど』って、ボス猫さんは言いながら、自分のハートの部分を手で叩いて見せた。
『フフフ、ボス猫さん、上手いことを言うね。そう、私はあの子と一緒に帰るって決めている。自然に逆らうのも嫌だし、あの子は、私のことを決して忘れずにいてくれるって、何の確信もないけれどそんな気がするの。だから、私には、永遠にゲーム機の中で生き続けるよりも、あの子の心の中で生きている方が、魅力的なの。あの子は、きっと私のことを時々思い出しながら、色々な事をしたり、色々なところにも行くわ、大人になって結婚して子供が出来たら、その子に私のことを話してくれるの、そしてその子の子供にも、そうやって永遠に誰かの心の中に私が生き続けるの。どう、いいでしょ』って、蝶ちょさんが言うと
『じゃあ、あの女の子、愛ちゃんたちのことも覚えていてくれるかな、蝶ちょさんと一緒に自分達を助けてくれたって。良いな、そうしたら愛ちゃんも、嬉しいんだけれど』って、愛ちゃんが目を輝かせて、僕の方を見た。僕が、何か言おうとした時、偵察に行ってくれていたすずめさんが、仲間のすずめさんと一緒に帰ってきた。
『私の仲間よ。あの家を取り囲んでいた人間を見張っていてくれたの』って言うと
『人間は、みんなで二十一人ほどいます。その中の三人がどうも動きがおかしいですけど、なんか固まっているみたいで。一人だけ大人がいます、あとは十六歳くらいから二十歳くらいなのかな。大人の人間がみんなを指揮している感じがした。みんな闘争的で、イライラしているように見えたわ。誰かがドアを壊して、家の中に入って中の人たちを殺してしまおうって言ったら、誰かが家の中には、どくだみがあるから自分達も危険だって言っていたわ』って、仲間のすずめさんが
『空君、今の話は聞こえたかな。何とか戦えるかな』って、僕は空君に言った。
『空君、何とかなりそうかな』って、隊長さんも心配そうに聞いた。
『二十一人か、みんなバラバラにいるんだろうな。一人つづ、倒していかなければいけないのか』って、空君
『一人いる大人って、モンスターの親玉かな』って、リッちゃん
『多分、そう考えるのが妥当だよね。裏は、ないって決めていいかな』って、空君
『何か、それを試す方法はないの』って、リッちゃん
『あの、すずめさんがもう一度、偵察に飛んではもらえないのかな。モンスターたちを私たちが見ることが出来たら、何かいい考えが浮かぶかもしれない』って、隊長さん
『もう一度か、どうやって、伝えようか』って、空君
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