今、僕らの前に現れたモンスターの正体は、人間なんだ。僕らの記憶が、間違っていなければ、ビニールハウスにいた無気力な少年や青年の中の一人だ。ただ、ビニールハウスにいた子達は、魂の抜け殻みたいだったけれど、目の前にいる子は、自分が何をしているか、はっきりと認識していて、それは僕らが家に行き、中にいる人たちを、助け出すことを邪魔しようとしていることは、確かだ。ゲーム機の中にいるモンスターは、全てきっとあの子達なんだと思う、それも自分たちの意志を持った。僕らに攻撃を仕掛けてくるのも、躊躇しない、目が悪魔みたいだ。
ボス猫さんも、モンスターを確認したらしく
『知っている、俺はあの子を知っている。あの子から、俺は時々餌をもらっていたんだ。それも、赤い花が咲くずっと前からだ。そうだ、思い出した、俺はあの子から餌をもらう時、いつもこう言われていたんだ。いつかその日が来たら、僕たちのために働くんだぞ、猫。僕は、猫が餌がなくて困っているときは、必ず餌を持ってきてあげるから、その日のために仲間を作っておくんだよ。そうそう、困っていなくても餌は持ってきてあげるよって。でも、その時は、悪魔のような目はしていなかった、俺はずっとあの気の弱い猫に、そそのかされたと思っていたんだけれど、どうやら違っているような気がしてきた。なんなんだ、頭が痛くなってきた』って、
『ボス猫さん、しっかりして、こんなことで頭が痛くなっては、先が続かないよ』って、僕
それよりも、もしこの子に、ブーメランが命中して、次にアッちゃんの火炎放射器の攻撃、そして次に僕の液体窒素で攻撃したら、この子はどうなってしまうのかな。ゲーム機の中だけで粉々になるのは良いんだけれど、もし、現実の地上の世界でも重なっていたとしたら、僕らは一体何を仕様としているのかなって、思ってしまった。
けど、どう見ても、目の前にいる子は、モンスターだ。
『元ちゃん、愛ちゃん、一生懸命にあの子に話しかけているけれど、返事が返ってこないの。このまま、攻撃を続けいいの』って、愛ちゃん
『何をためらっているの。私がゲーム機の中で見れ来たモンスターは、みんな若い子達よ。そう、まだ、子供に見えるような子たちもいたわ。でも、あの子達を倒さないと、家の中に閉じ込められている、あの女の子の家族やお年寄りは助けられないのよ。あなたたちは、みんなを助けに来たんでしょ』って、蝶ちょさん
『あっ、モンスターが増えた、元ちゃん、やるしかないね』って、アッちゃん
『分かった、空君、聞こえた。僕とアッちゃんも攻撃を開始するよ。僕らの操作も、頼んだよ』って、僕
『蝶ちょさん、ボス猫さん、隠れていて』って、僕
全部で、モンスターが4人になった。4人のモンスター達は、僕らを目がけて銃を撃って来た。弾は赤い、おそらくレッドポイズンで出来ているんだろう。ボス猫さんや蝶ちょさんに、要するに僕ら以外の人たちに当たると、中毒死してしまうのかもしれない。
『アッちゃん、モンスターの銃の弾は、きっ取レッドポイズンで出来ているんだよ、色が赤いから、もしかしたら僕らの体についている』って、僕がここまで言うと
『花粉だ。体をブルブルさせてみよう』って、アッちゃん
『待って、二人とも、愛ちゃんのポケットに、こんな新しい武器が入っていたよ。外できっと空君が、作ってくれたんだ』って言いながら、銃を出した。
『でも、銃じゃ』って、僕とアッちゃんが言うと、愛ちゃんが銃を構えた、と同時に撃ったって言うか、この銃はいわゆる水鉄砲で、中が水ではなくどくだみのお茶だったから、さあ大変4人が撃ったレッドポイズンの弾に、どくだみのお茶がかかる。すると、見る見るうちに弾が解けていく、道はレッドポイズンが解けて、赤く染まった。そして、最初赤に染まった道が、どくだみのお茶の色、茶色に変わっていった。少しの間、これで少年のモンスター達は僕らを追いかけてくることは出来なさそうだ。
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