『途中でって、どういうことなの』って、僕が聞くと

『私、赤い花の花粉を吸ってしまって、道端に死に掛けて倒れていたの。それをあの家に閉じ込められた、女の子が助けてくれようとしたの。ハンカチに包んで、私を家に連れて帰って、お母さんに何とか私が助からないかって。お母さんは、私を見てまだ息があるから、お父さんが帰ってきたら見てもらおうって。それまでの間、羽についた花粉を取ってあげましょうって、取ってくれたの。そして、あの子のお父さんが帰って来て、私を見てくれたときには、私はもう助からない状態になっていたの。そのことはいいの、道に倒れていた私を拾って看病してくれて、そんな事されるなんて思っていなかったから凄く嬉しかった。私たちのような、どこにでもいる蝶ちょなんか、倒れていても、みんな平気で踏みつけたりするのに、だから私は、これから死んじゃうって言うのに、なんだか信じてもらえないかもしれないけれど、とても幸せな気がしていたの。そして、間もなく私は、目を閉じ息が止まり静かな眠りについたの、拾われてきた時に包まれていたハンカチの中で。あの子は、私に助けて上げられなくてごめんねって言いながら、私のことを土に返してくれようとしてお父さんと、家を出ようとしたときにあの人たち人間の皮を被ったモンスターとその猫が、家に入ってきてこのゲーム機の中の家に閉じ込めたの。だから、その猫のことは、許せないの』って、蝶ちょさんが泣きながら言った。

『それで蝶ちょさんは、どうして』って、僕が聞くと

『ゲーム機の中に入れられた時に、私は勢いでハンカチの中から飛び出してしまったの。私は、その時半分は地上、もう半分は天界にって言う中途半端なところに、こうしてさ迷うことになったの。でも、こうしてまたその猫に会うことが出来たから、こうしてさ迷っていたことも、悪くはないかも。私にその猫を、渡してください』って、蝶ちょさん

『蝶ちょさんの気持ちは、分かるけれどボス猫さんを渡すことは出来ないよ。ボス猫さんは、僕らをあの家まで案内してくれて、みんなを救出するのを手伝ってくれるんだから』って、アッちゃんが言うと

『その猫には、あの家までの道は分からない』って、蝶ちょさん

『蝶ちょさん、お願いだ、俺がしたことがどんなに悪いことだったか、心から謝る。全てのことが終ったら、俺はどんな罰でも受けるから、今は一刻でも早くあの家の人たちを助け出さなくては。だから、道を元に戻してくれ、お願いだ』って、ボス猫さんが

『蝶ちょさん、愛ちゃんからもお願い。道を元に戻して、あの女の子を助けよ、お母さんのお父さんも、一緒に閉じ込められているお爺さん達やお婆さん達も』って、愛ちゃん

『蝶ちょさん、これはとても大事なことなんだ。あの家に閉じ込められている人たちは、もしかしたらレッドポイズンのことを、何か知っているのかもしれないんだ。蝶ちょさんが、吸い込んだり体につけた花粉のことだよ。その花は、今もどこかで増え続けて被害を広げているんだ。みんなの命がかかっているんだ、蝶ちょさん。蝶ちょさんの気持ちは良く分かるんだけれど、僕らに力を貸して。そして、あの女子と一緒にこのゲーム機の中から出よう。そして、もう一度やり直そう』って、僕は言いながら、蝶ちょさんの目をじっと見た。

『あなたたちは、本当に天界の猫さん、犬さん、子供なの』って、改めて蝶ちょさんは、僕たちに聞いてきた。僕らが

『そう』って、大きくうなづくと、蝶ちょさんは

『私に付いて来て』と言って、ゆっくりと飛び出した。


            続きはまた天使