まあ、細工といってもバリアの範囲を少し広くしただけなんだけれど、何しろ透明だから、ボス猫たちにはどこがエンドになるか分からないわけだから。

『騙したな』『お前ら、約束は守るって言ったくせに』なんて、文句をたらたらと

『僕らは、ただボス猫さんたちが約束を破ると思ったから、やっぱり破ったでしょ』って、リッちゃんが

『そうだよ、それにしばらくはこの中にいた方が安全だよ』って、空君

『まったく、しょうがない猫さんたちなんだから』って、愛ちゃん

『さあ、話してください。早くしないと、モンスターが襲撃してきますよ』って、アッちゃん

『分かった、話す。交換条件は簡単なことさ。サブの公園を俺のものにしたら、ゲーム機の中に逃げ込んだ人間を、赤い花の毒で殺すんだ。それだけだ、それがモンスターとの約束だ』って、ボス猫が言った。

『元ちゃん、ゲーム機の中の人間って、ビニールハウスの親子とお爺さんとかお婆さんたちのこと』って、空君

『えっ、ボス猫さんたち、ゲーム機の中なんかに簡単に入れるの。凄い』って、愛ちゃんが聞くと

『そうさ、俺達は簡単に入ることが出来るんだ』って、ボス猫が言うと

『ボス猫は、入り方をモンスターに教えてもらったのさ』って、仲間の猫の一匹が

『五月蝿い、お前らは黙っていろ』って、ボス猫

『どうやって入るの、スイッチをONにするといいんでしょ』って、空君が言うと、ボス猫がニャって笑って

『それだけじゃ、フフフ、中に入るだけだな。中に入ってからが問題なのさ、鍵が必要なんだ』って、ボス猫

『鍵、鍵はどこにあるの』って、愛ちゃん

『ここには、ない。さあ、どうする』ってニヤニヤしながら、ボス猫

『分かったよ。鍵は必要だけど、持っていないんだ。鍵を持っているのハモンスターだっていうこと』って、僕が言うと

『そう、そういうことだ。俺達を捕まえたりしたから、ゲーム機の中の人間は、ゲーム機から出てくることは出来なくなったのさ』って、ボス猫

『どうするの、元ちゃん。あのゲーム機の中には、子供もいるのに』って、空君

『空君、ゲーム機の話は本当だと思うけれど、鍵は嘘だと思うよ』って、リッちゃん

『何で、俺達が嘘をつくんだ。本当に鍵が必要なんだ』って、ボス猫

『僕も嘘だと思う、だって、空君がゲーム機を持っているんだし、そんなに大事なゲーム機ならビニールハウスの家に置き忘れるなんてことはしない。だから鍵は嘘だよ』って、アッちゃんがどうって顔をして、ボス猫たちを見た

『なかなか、頭がいいじゃないか、犬。だがな、ゲーム機の中の人間達は、もうそろそろ、ゲームオーバーだな』って、嬉しそうな顔でボス猫が

『えっ、じゃもうゲーム機の中に入って、あの人たちにレッドポイズンを』って、僕は言いかけて、空君に

『空君、どうなっている、ゲーム機の中の人たちは』って

『ほとんど動きはないみたいだけれど、でも、まだ生きている』って、空君

『時間の問題さ、もう、助けることなんか出来ないさ』って、ボス猫

『一度、帰ろう』って、僕

『そうだね』って、アッちゃん

『この猫さんたちは、どうする。このまま、ここの置いておく』って、リッちゃん

『そうよ、置いていきましょう。だって、本当のこと教えてくれないし、この猫さんたちは、きっと生き物の命を大切の思っていないんだから、自分達の命もどうなっても構わないのよ』って、愛ちゃんが

『そんなことないわ、私は命は大事だと思っている、だから、置いていかないで』って、一匹の猫さんが言うと

『私だって、ボス猫と一緒に命を亡くしたくない』とか『私、知っているわよ。ゲーム機のなかにどうやってはいるのか』とか『私は、出方を知っている』

『どうする、ボス猫さんは、もうゲーム機の中の人達は、助からないって言っているし、バリアも解除して僕は帰ろう』って、僕

『そうだね。バリアを解除するとモンスターに狙われるかもね』って、アッちゃん

『それも、しょうがないよね』って、リッちゃん

『ここで、時間を潰しているのは、勿体ないよ』って、空君

『ねぇ、待って、本当に鍵は必要なのよ。ボス猫が、鍵を持っているの』って、ボス猫の右腕の猫が、恐る恐るボス猫を見ながら言った。


          続きはまた天使