ボス猫たちは、外が見えなくなったバリアの中で、お互いを罵り合っていたけれど、それだと先に進まないということに気がついたらしく、話し合いを始めた。もう少し時間がかかりそうだ。

待っている間、サブさんと夢ちゃんにさっきの猫さんたちのことを、調べてもらうことにした。で、二人にテレパシーを送ってみると

『サブさん、元気ですけれど、またちょっとネットワークを使って調べて欲しいことがあるんだけれど、今、大丈夫』って、僕

『夢だけど、今、サブちゃん手が放せないの。夢で出来ることなら、元ちゃんたちからのテレパシーは、サブちゃんも聞いているから』って、夢ちゃん

僕らは簡単に、小学校から帰ってきていない猫さんたちのことを話した。その話は、丁度サブさんが手を放すことが出来ないことと、重なっていたので話が早かった。

どうやら、帰ってこない猫さんたちを人間に紹介していたのが、僕らの目の前にいる猫さんだったって、ボス猫の公園の雄猫さんたちがみんなに話していて、それが原因で騒ぎ始めていると言うのだ。

サブさんは大きな声で、詰め掛けて来ている猫さんたちに、

『ちょっと待って』と言って、静かなところに来て

『元ちゃん、ネットワークの方は今、夢ちゃんが、手配している。僕も猫さんたちへの説明が済んだらすぐに取り掛かるけれど、どうしましょうか、小学校でみんな、そこにいる猫さんがしていたことはみんな見ているんです。なんて説明しましょうか』って、サブさんが困りきっている。

『で、いなくなっている猫さんが何匹なのか、正確な人数分かりますか。猫さん、ちょっとあやふやなんだけれど』って、僕

『ああ、それは大丈夫です。なにしろ、自分達の家族のことだし、もしかしたら自分も人間についていった可能性があるかもしれないので、みんなよく見ていたらしいんです。何匹かは、自分たちの公園以外の猫もいたらしいですが、記憶にはかなり自信があるみたいです』って、サブさん

『今も、他の公園の猫さんはいるの』って、アッちゃん

『うん、12匹ほどいるんだけれど、この猫さんたち元いた公園に返していいですか、それとも皆さんが帰ってくるまで、ここで保護していましょうか』って、サブさん

『もう少しで帰れそうだから、それまでお願いします。それと』って僕が言いかけると、

『サブちゃん、小学校でいなくなった猫さんの一匹の居場所が分かったよ。あっ、もう一匹も、意外に早く分かるみたい』って、夢ちゃんの声がした。

『元ちゃん、聞こえた今の夢ちゃんの話し』って、サブさん

『うん、聞こえた。その猫さんたちは、多分モンスターになっていると思うから、近づかないように。居場所だけ分かっていれば、何とかなると思うから、ああ、何とかする、絶対に元の猫さんたちに戻すから。ボス猫の公園の猫さんたちには、もう少し待っていてって、大変だと思うけれどサブさん』って、僕が言うと、横から愛ちゃんが僕に

『サブさんに、頑張って愛ちゃんが言っているって伝えて』って、愛ちゃんが言うので、それをサブさんに伝えると、

『愛ちゃんにそう言われると、サブはいっぱい力が出てくるよって』伝えてと、苦笑いしながらサブさんが返事を返してくれた。

こっちでは、ボス猫たちの意見がまとまったみたいだ。

『おい、猫、犬、ガキ、聞いているのか。決まったぞ、話すから、この幕を何とかしろ』って、ボス猫が怒鳴った。

『そうですか、話すことに決まりましたか』って、僕

『ああ、そうだ、話すよ。ただし、本当に俺たちの事を守るんだな』って、ボス猫

『ええ、僕らは、約束は守るためにするものと思っているから、大丈夫ですよ』って僕は、バリアの曇りをクリアにして、

『じゃ、モンスターとの交換条件を話してください』って、僕が言うと

『まず、この中から俺達を出して、自由にしろ。話はそれからだ』って、ボス猫

『いいですよ、自由にしてあげる。さあ、どうぞ』って言って、僕らはボス猫たちのバリアを解除した。バリアが解除されると案の定、ボス猫たちは逃げようとした。いけないことだけれど、僕らの中ではきっとそうするだろうと思っていたので、ちょっとだけバリアに細工をしていた。


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