『親がギブアップ』って、空君が何度も繰り返している、そして

『この人たちの、お母さんやお父さんも、力ちゃんのお母さんやお父さんみたいに苦しんでいるんじゃないの。そして、この人たちも何か苦しんでいるんじゃないの』って

僕もアッちゃんも、空君の質問にどう答えるといいのか、どう見てもここにいる人たちが、何かに苦しんでこうなってしまったようには思えない。もしかするとそう思ってみてしまう、僕とアッちゃんがピュアな心をどこかに置いてきてしまったのかな。

『空君、もう一度、調べてもらおう捜索願が出ていないか。親がギブアップって言うのは、悲しすぎるよね』って、隊長さんが優しく言ってくれた。

『そうだよ。親には、子供は子供だから』って、僕とアッちゃんも

空君が、やっといつもの空君に

指輪の七人が一箇所に集められた。どうなるのかな、何か反応があるといいんだけれど、しばらく様子を見ることになる。

次のどくだみのお茶をかけられたグループ、このグループは、定期的にどくだみのお茶がかけられている。今も、これで六回目って、観察の結果は回を増すごとに、微妙な変化があるって、一回目、二回目は、ただじっとかけられていたのが、三回目以降は、かけられているお茶を口を大きく開けて飲んでいるんだって。そして四回目、五回目になると、体を洗い流す人が出てきているって、そして六回目が終った今は、中で二つのグループと一人に分かれた。

『これって、もしかしたら以前、こんな風に分かれていたって言うことかな。それぞれに共通点があるのかな』って、僕

『中に入って、よく調べてみよう』って言いながら、隊長さんは、モニタールームで観察している部下の人に

『私も直接中に入って、調べてみるので、ドアを開けるように』って、

どくだみのお茶をかけている部屋の前までいくと、警備している人に

『ご苦労』って、一言声をかける

『なんか、隊長さんってカッコいい』って、空君が

『空君、大人をからかっちゃいけないよ』って、隊長さんが笑いながら

『三つのグループに分かれた後、何か変わったことは、何か共通点があったかな』って、隊長さんが部下の人に聞いた。

『いえ、まだ特に、今共通点を調べています』って、

『隊長さん、ねぇ、来て、ここの三人の人たち、右手を異様に隠しているような感じがするんだけれど』って、僕

隊長さんが、僕が言った三人の前に立つ、

『三人とも、両手を開いて前に出して』って、隊長さんが言うと、

予想に反して三人とも、大人しく両手を開いて隊長さんの前に出した。隊長さんは、三人の手をじっと見ている、勿論、僕らも、じっと見ている。

『元ちゃん、何も変わったところはないみたいだけれど』って、隊長さん

『そんなことないと思う、絶対に右手を異様に隠しているみたいに、僕には見えたから。右手です。アッちゃんも空君も、よく見て。何かあるはずだから』って、僕はいいながら、一人の人の右手の親指を噛んだ、思い切り噛んだ。噛まれた人は

『痛い』って、言いながら親指を左手で握ろうとしたので、その左手をアッちゃんが銜えて親指を、握るのを止めた。僕が噛んだ親指に、僕の歯形と唾液がついた、僕の唾液で濡れた親指に、蛇のタトゥーが指輪のように浮き出てきた。

『出た、これだ、きっと共通点は、濡れると浮き出てくるんだ蛇のタトゥーが、だから右手を濡れないようにずっと隠していたんだ』って、僕

隊長さんは、残りの二人の右手の親指をどくだみのお茶で濡らした。出た。出た、蛇のタトゥーが


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