そうなんだ、僕もアッちゃんも空君も、ずっとひかかっていたんだ。隊長さんが今、僕らに言ってきたこと。

『多分、あの村以外にもモンスターの基地は、あるんだと思います。きっと、そこにモンスターがいるんだと』って、僕は隊長さんのほうを向いて言った。

『どうやって、探し出すといいんだ』って、隊長さん

『僕、思うんですけれど、あの若者達が普段集まっていた場所なんか、どうでしょう。もし、学校がある場所なんかだったら、学生らしい子達が集められたような気がするんですけれど。だから、この人たちが集まっていそうな場所で、最近、居なくなった人たちがいる場所を探してみるといいんじゃないかって』って、僕

『そうだよ、もしかするとこの人たち友達同士ってこともあるかも』って、アッちゃん

『空君、どうしたの、気分が悪いの。下ばかり見ているけど、大丈夫』って、僕

『うん、違うんだ。ねえ、ねぇ、見て、あのお兄さんとあっちのお兄さんの、足の親指を見て、あの指輪、ちょっとはっきりと見えないんだけれど、同じっぽくない』って、空君

『えっ、空君、ちょっと待ってよ、今調べさせるから』って、隊長さん

隊長さんが部下の人に言って、二人の足の親指についている指輪を外して持ってくるように言った。言われた、部下の人が二人の足の指輪を外そうとしたら、それまでじっと大人しくしていた二人が、急に暴れだしたけれど、二人は押さえ付けられ、指輪を外された。外された指輪はトレーに並べれられて、隊長さんのところに運ばれてきた。指輪には、裏側にイニシャルが彫られてあった。指輪は、きっとあの二人の人たちが所属していたグループの印なんだろう。

『隊長、あの二人以外にも同じ指輪をしているかどうか、他のグループもすぐに調べます。しかし、分かりづらい指輪です。あの二人の身元は、この指輪で分かるのが早いような気がします』って

『もう一度、じっくりと、他にも何か身に着けているものが無いか、共通のものを身に付けていないかを調べなおすように』って、隊長さん

『空君、凄い。よく気がついたね』って、みんなで言うと

『えっ、やだなぁ、照れちゃうよ』って、空君

『でも、凄い暴れ方だった。ずっと大人しくしていたのが嘘見たいだったし、今も騒いでいる。きっと、指輪はすごく大事なものなんだ』って、アッちゃん

『何か叫んでいるけど、はっきりと言葉になっていないね』って、僕

『潜在的に指輪が大事なものって言うことは、記憶にあるけれど他が思い出せないんじゃないかな』って、隊長さん

『あの二人、喉が渇いたのかな。どくだみの茶を飲んでいるよ』って、空君

『隊長、いました。指輪をしているのが、車を運転していた五人全員が足に指輪をしていました。今五人の指輪を外しているところですが、かなり暴れています。この二人と五人を一緒にしてみようと思うのですが、どうでしょうか』って、聞きに来た。

『やってみよう。何か、思い出してくれるかも知れない』って、隊長さん

『この人たちも、被害者なんだよね。自分達が何をしているのか、分かってないんだから。この人たちって、突然いなくなっているんだろうから、捜索願とか出ていないのかな。僕たちの仲間は、時々迷子や脱走すると、お母さんたちがポスターを貼ったり、交番に届けを出したり、保健所や蓄犬センターに問い合わせをしたり、いろんなことをして捜すよ。だからこの人たちも』って、僕

『警察の方には、照会をしているんだけれど、まだ。あまり期待は出来ないと思う』って、隊長さんが

『でも、この人たち、まだほとんどが未成年に見えるよ。幼い顔をしている子もいるのに、親は心配しないの』って、空君が聞く

『それは、親がギブアップしたということ』って、アッちゃんが悲しそうに

『そうかもしれない』って、隊長さんも悲しい顔で

 

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