『とにかく今は、このレッドポイズンを採取して』って、隊長さんが独り言を言いながら、

『もう、終わりそうですね。後は、その液体をかけるんですか。その液体はなんなんですか』って、僕は聞いてみた。なんとなく、その液体に興味が湧いた。

『きれいな色している。これは毒なの』って、愛ちゃんが聞くと、隊長さんは

『愛ちゃん、何でこれが毒だと思うの』って、

『だってね、毒のお花の本に載ってた、お花ってみんなきれいな色をしていたから』って、愛ちゃん

『そうか、みんなきれいな色をしていたのか。これはね、植物にとっては毒かもしれないけれど、人間や動物には害が無いんだよ』って、隊長さん

『同じ生き物でも違うの、植物って。じゃあ、その液体をかけると植物は死んじゃうの』って、空君

『いや、ちょっと違うんだ。殺すのではなくて、この液体をかけたところには、しばらくの間、そうだな、2、3年だと思うけれど、新しい植物が芽を出すことが出来なくなるんだ。新しい芽というのは、レッドポイズンではないよ、まあ、雑草なんかがね』って、隊長さんが言った。

『元ちゃん、僕とリッちゃんは、この公園を一回りしてくるね。もしかしたら、他にもレッドポイズンが咲いているかもしれないから』って、アッちゃんが

『あぁ、お願い、見つけたら、すぐに連絡をちょうだい』って、僕

『僕も一緒に行く、リッちゃん、待って』って、空君

『カラスのお母さん、ハト君、ここはもう僕らだけで大丈夫。ありがとう、僕らの公園も心配だし、サブさんや夢ちゃんが帰っているかもしれないし。サブさんには、これから僕らは、隊長さんと一緒に図書館によって、研究所に行くって伝えてください』って、僕が言うと

『はい、それじゃ、私達は帰ります。隊長さん、頑張って』って、カラスのお母さんが言うと

『隊長さん、期待しているよ』って、ハト君も

『ああ、任せて、絶対にみんなを守るから』って、隊長さん

僕と愛ちゃんは、芝生の上に座って、隊長さんの作業を見ていた。

『愛ちゃんね、さっき隊長さんと手を繋いだんだよ。隊長さんの手、大きくてあったかだったよ。抱っこもしてもらちゃった。愛ちゃん、ちょっと嬉しかった。フフフ、本当は、いっぱい嬉しかった』って、僕にこっそりと

『そうだね、うちに居る時、僕のお父さんの膝に座っても、一方通行だものね。良かったね』って、僕もこっそりと

『どうかした、こんな感じで大丈夫かな』って、隊長さんが

『あっ、OKです。結構、根が深かったでしょ。なんて言うか、すごく丈夫そうで、その薬利きそうですか』って、僕

『難しいかもしれない、普通の植物には利くんだけれど、毒のあるものにはどうか』って、隊長さん

『その場所に、何か目印を付けて置いてください。夜、人がいなくなったころに来て、僕らがもう一度処理します。今は応急処置ということで』って、言っていたら、アッちゃんたちが戻ってきた。

『一箇所、咲いていたのを見つけた。周りに人がいなかったから、僕らで』って、アッちゃんが

『はい、隊長さん』って、周りをキョロキョロ見ながら、空君がレジ袋に入っている、レッドポイズンを渡す。

『ありがとう。そうか、私は、やっと今終ったのに』って、隊長さんは言いながら、空君から渡されたレッドポイズンを、自分が採取したのと一緒にまとめる、バッグに使ったものを規則正しくしまい、最後に防御服を脱ぎしまって、ここでの作業は終了。そうそう、目印は、大きな石。

僕らは、来た時と同じように、車を止めてある駐車場まで歩く、愛ちゃんは待ったましたと言うように、隊長さんと手を繋ぐ、嬉しそうにその手を振っている。何故か分からないけれど、隊長さんの後姿も嬉しそうに見える。

空君を見ると、つまらなそうに見えたので僕は、空君の足を軽く叩いた、そして言葉ではなく、目と言うか態度で、僕を抱いてと、そうしたら空君が

『元ちゃんたら、何甘えているのかな』って、言いながら僕のことを抱いた、そして一言

『元ちゃん、重たい』って、僕は聞こえない振りをして、空君のほっぺをジャリジャリの舌で舐めた、これが僕に出来る、空君に対しての最大の癒しかな。空君の両サイドにいた、アッちゃんとリッちゃんは、すました顔をして器用にウインクをしていた。


                     続きはまた天使