愛ちゃんの言葉で、我に返ったカラスのお母さんは、

『カラスの死骸は、警察なのかしら、なんか物々しい、そう蜂退治のときみたいな格好をした人たちが、何人か来て持っていってしまったわ。はっきりとは聞こえなかったんだけれど、どこかにもって帰って、解剖するって言っていたわ。近づくことが出来なったの。でも、人間も何かを感じたはずよ』って

『あっ、申し訳ない、ちょっと待って、電話が』って、言って隊長さんがポケットから、マナーモードになっていた携帯を取り出して

『はい、あっ、そうですか。分かりました。そのことに関係があるか定かではないのですが、少し心当たりがあるので、そこを回ってからそちらに向かいます。自分は、車で動いています』って、

『どうしたんですか、何かあったんですか』って、僕が聞くと

『どうやら、ここの公園で亡くなったカラスの、解剖結果についてらしい。詳しいことは電話なので。それで、すぐに行けるかな、レッドポイズンに咲いているところへ。私は、写真を撮って、花を採取してすぐに、研究室に行きたいんだけれど、解剖結果も気になるし』って、隊長さんが言うと

『ここから一番近いのは、山頂公園の丘です。私達が案内します』って、カラスのお母さん

『僕らは、カラスお母さんたちの後ろを飛んでいくから、元ちゃんとアッちゃんは、隊長さんの車で来て、アッちゃん、知っているでしょ、山頂公園』って、リッちゃんが言うと、空君と愛ちゃんは、すぐにリッちゃんの背中に

『うん、知っているよ、じゃあ、あそこの駐車場で』って、アッちゃんが言うと

『じゃあ、カラスのお母さん、ハト君、お願いします』って、言うことでみんな出発、目指すは、山頂公園。

車の中で、隊長さんが

『私は、なんだか不思議の国と言うか、不思議の公園に来て、次の不思議の公園に行くみたいだな。なんだか、夢の中で車を運転しているみたいなんだけれど。どこからどこまでが、現実なのかな、本当に元ちゃんとアッちゃんは、この車に乗っているんだよね。私には見えていて、話も出来るんだけれど、他の人には見えていないんだよね。さっきの、カラスのお母さんも言葉を話していた。ハトは、話していなかったけれど話せるのかな。私は、気を付けていないと、周りの人から可笑しいと思われてしまうかもしれないね。大きな声で、独り言を話しているようにしか、見えていないんだろうから』って、隊長さん、少し自分がおかれた立場にナーバスになっている感じだ。でも、多くの人たちを助けるためには、隊長さんの力が必要だし、

『隊長さん、そんなにナーバスにならないで、こうして周りに人がいない時は、隊長さんは普通に話しているけれど、周りに人がいるときは、心の声で話しができるから心配しないで、基本的に僕らの声は、隊長さんにしか聞こえていないんだから。それから、ハト君も、話は出来ます』って、僕

『不思議の公園ですか、なかなかいいです。あの不思議の公園には、不思議な動物達がいっぱいいますよ。少し前までは、どこにでもある公園だったんですけれど、カラスとハトの一件から変わったんです。みんな、いい仲間です、隊長さんも、ねぇ、元ちゃん』って、アッちゃんが、そんな話をしていたら、すぐに集合場所の駐車場に、もうリッちゃんたちは、着いて僕らを待っていた。

『さあ、行きましょ』って、ハト君が先頭に立って言うと

隊長さんは、この時自分でも気が付かないうちに、心の声で

『宜しく頼む』って、

そう、ここの公園は、僕らの不思議の公園とは、違って結構人がいるんだ。早く、レッドポイズンのところに行かなくちゃ、人が花を摘んだりする前に、誰かが食べたりする前にって。前を見たら、少し先を歩いている、愛ちゃんが隊長さんの手をしっかりと握って、歩いている。横を見たら、アッちゃん、リッちゃん、空君が、僕と同じように、愛ちゃんと隊長さんの後姿を見ながら

『愛ちゃん、お父さんを知らないんだよな』って、


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