みんなに、お願いされた隊長さんは、
『まず、最初に、元ちゃんたちの公園に案内してもらおう。そしてカラスがどんな状態で亡くなっていたか。その死骸を調べたか、確認して見よう。そのあと、レッドポイズンが咲いているのを探して、写真に撮ってそれをもって、知り合いのテレビ局の人間に会うことにしよう。どうかな、こんな予定で』って、隊長さんが
『いいと思います。じゃあ、早速行きましょう』って、僕
『やった。これで、みんな助かるんだよね』って、愛ちゃんが嬉しそうに
『愛ちゃん、そんなに簡単に喜んじゃ駄目だよ。どこかで、レッドポイズンを食べちゃっている子がいるかもしれないし、摘んで家に持っていた人がいるかもしれないんだから、これからだよ』って、空君が、シビアに
『確かに、空君の言う通りかも、でも、僕は愛ちゃん的でいたよ』って、リッちゃん
僕らは全員、隊長さんの車で公園に向かう。
公園では、サブさんと夢ちゃんが中心になって、亡くなったカラスの前日からの足どりを、みんなが手分けをして調べていたのと、危険というシグナルを四方八方に流していた。その結果、幾つかのレッドポイズンの目撃情報が、サブさんや夢ちゃんに入っていた。
サブさんは、夢ちゃんに信頼できる野良さん3匹をボディガードにつけ、自分も2匹の野良さんを連れて、二手に分かれて、花の確認に飛び回っていたので、公園で僕らを待っていてくれたのは、カラスとハトの親子だった。
カラスのお母さんは、僕らを見つけるとすぐに飛んできて、今までの状況をかいつまんで話し始めた。
その前に言っておくと、隊長さんは、カラスとハトが勢いよく自分達目がけて飛んできたのにかなり驚き、カラスとハトに向かって、戦う姿勢をとった。普通に考えると、正しい反応だと思うけれど、愛ちゃんが慌てて、隊長さんに
『大丈夫、ここの公園にいる、カラスさんもハトさんも決して人間にも動物にも、襲い掛かったりしないから。それに、カラスさんとハトさんの親子は、サブさんに頼まれて元ちゃんが帰ってくるのを待っていたんだから』って、
『私には、何がなんだか分からなくなってきたよ。一体全体、ここの公園の動物達はどうなっているんだ。さっきから見ていると、何か忙しそうにしていたかと思うとパーッといなくなってしまった。ここの動物達はみんな知っているのかな、レッドポイズンのことを。それにしても、カラスとハトが勢いよく飛んできた時は、本当にびっくりした。頼むから、驚かさないで欲しい、あと他にもまだ、驚きそうなことがあったら、今のうちに言って欲しい。心臓に悪いよ』って、隊長さん
『100パーセント、みんな知っています。蟻さんから動物園のキリンさんもみんな、それから、植物のみんなも知っています』って、カラスのお母さんが。そして、カラスのお母さんは僕たちに、サブさんからの言伝を、サブさんと夢ちゃんが二手に別れて飛び回って、レッドポイズンの確認をしていることと、二人がどこを回っているか、そして間違いなくレッドポイズンを確認した場所が随時連絡されてきていることを説明してくれた。
『この公園に一番近い場所で、レッドポイズンが、確認された場所はどこになりますか。それと今朝のカラスのこと、詳しく分かりますか』って、僕が聞くと、カラスのお母さんは、隊長さんのことを
『この人間は、何者ですか』って、とっても疑い深く見ながらたずねたので、隊長さんが
『私は、怪しいものではありません。レスキュー隊の隊長をやっています』って言うと
『そう、レスキュー隊ね。私は、あなた方人間のことは、はっきり言って信用していないわ。平気で自然を壊していく、私達の帰る場所を奪っておきながら、私達が町に住むと厄介者扱いをする。だから、カラスもハトもモンスターに心を奪われたりすることになるのよ。そして、仲間を失うことに』って、カラスさんは、この前の事件の時に、ご主人とお母さんを亡くしているから。
そう言われた、隊長さんは申し訳なさそうな顔をしている。
『カラスのお母さん、隊長さんを攻めないで、隊長さん、悪い人じゃないみたいだよ。みんなとも、お話しできるし、ねぇ』って、愛ちゃんが、こう言うときの愛ちゃんは、なんて言うか僕らにはない力を感じる。
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