実君たちと別れ、僕らは猛スピードで隊長さんの元へ。着くまでの少しの時間、僕らは、実君のいじめの話をした。そして、今、どこかで、僕らの知らない子供達が、いじめられたり、いじめたりをしているんだろうなぁって。みんなが、実君のときのように、上手く解決が出来るといいけど、なかなかそんなふうには行かないんだろうなぁって。そして、もし分かったとして、正雄君のお父さんのように、自分の子供を愛情を持って殴れる親が、果たしてどれくらいいるのか。テレビのニュースなんかに出てくる親は、しつけと言ってその子の蝋燭の炎を無理矢理消すまで、せっかんしたりする。まぁ、そんなのは、特別だろうし、本当に抵抗できない小さい子に対してが多いんだけど、なんだか悲しい、お母さんはそういうニュースを見ると、いつも
『ったく、私がこの親を、せっかんしてやろうか。何で、死ぬまでやるかな、どこがしつけなのよ。お前は、どんな教育を受けて育ったんだ。もう、悔しい』って、言っていた。
子供のいないお母さんには、子供を殺してしまう親がどうしても許せないんだ。それは、子供のいる人も同じだと思うけど、そして、動物の親もね。。
それから、隊長さんのことも少しだけ話した。愛ちゃんが
『隊長さん、愛ちゃんが足を蹴ったの覚えていたけど、愛ちゃんのこと怒っているかな、少し、きつく蹴ったから』って、ちょっと心配そうに言うと
『大丈夫だよ、隊長さんにしてみると、あの蹴られた痛さが僕らとの繋がりを分からせてくれたんだから、きっと愛ちゃんに感謝しているかも』って、アッちゃんが
『そうだよね、愛ちゃんは良いことをしたんだよね』って、愛ちゃんが、自慢げに言うので
『そう、そう。愛ちゃんは、え・ら・い』って、みんなで
『もう、着くよ。隊長さんの家に』って、リッちゃんが
僕らが、隊長さんの家にすっと入って行くと、隊長さんは落ち着きなく、部屋の中をうろうろとしている。多分、これから現れるであろう僕たちのことを、想像してドキドキしているのかもしれない。まだ、隊長さんには、僕たちのことが、見えていないみたいだ。って、思っていたら
『あっ、愛ちゃん』って、みんなが声を掛けるのと同時に、蹴った、また、隊長さんの足を蹴った。
『いた、痛いよ。もう、えっ、ここに来ているんだね。実君の友達は、私には、まだ、君達のことが見えていないんだけれど、やっぱり見えないのかな。実君から、電話をもらってから、ずっと君たちの事を待っていたんだけれど。もう少し、待ってくれないか、神経を集中させるから、何とかして私は、君達と話がしたいんだ。そして、私の足を蹴った愛ちゃんに、早く会いたいんだ。実君が、可愛い女の子だと言っていたよ』って、隊長さんが言うと
愛ちゃんは、今度、足を蹴るのではなく、隊長さんのシャツの袖をツンツンと引っ張る、これにも、隊長さんは、反応する。僕らは全員で、
『隊長さん、頑張って、もう少し、僕らに会いたいって強く思って』って、隊長さんの背中に気を送る。そうしたら、
『間違っていなかったら、また、シャツの袖を引っ張って。私の背中が、熱いんだけれど』って、隊長さん
愛ちゃんは、隊長さんのシャツの袖を大きく引っ張る。
『私は、今、目を閉じているんだけれど、みんなは私の後ろにいるんだね。目を明けて振り向くよ。祈っていて欲しい君たちと話が出来ることを』って、言いながら隊長さんは、静かにそおっと振り向く。
『あっ、君達は、』って、隊長さんは、驚いている。
『こんにちわ、始めまして、僕、元気と言います。実君が、ただ友達といったので、子供は別として、猫や犬が来るとは、思っていなかったみたいですね。みんな、自己紹介をして』って、僕が言うと、隊長さんの驚きが最高潮に達したみたいだ、何しろ猫が、言葉を話して子供は別にして、犬にも自己紹介するようにと、言っているんだから、隊長さんの目は、これから犬が言葉を話すんだ、えーって言う顔をしている。そうか、ここが大人と子供の違いかな、今までは、力ちゃんにしても実君にしても、僕らが言葉を話すことに、疑問を持たなかったから、とにかく、僕のあと、アッちゃんが、そしてリッちゃんが、空君が自己紹介を終わって、愛ちゃんの番になったとき、やっと、気を取り戻した、隊長さんが
『君が、私の足を蹴った子だね。確かに可愛い子だね。実君が言っていた』って、ニコッとしながら言った。
『愛ちゃんです。隊長さんは、優しいおじさんですか』って、なんだか変な、自己紹介を愛ちゃんはした。
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