『レスキューの隊長さんの、名前と住所。僕、隊長さんからもらった名刺を持っているよ。ちょっと待って、お母さんがいつも持っていられるようにって、ほら』って、実君は言いながら、Tシャツの首に手を入れて、首にかけてあったお守りと一緒になっている名刺を取り出して、空君に渡した。

『その名刺、元ちゃんたちが持っていていいよ。僕、家に帰ったら、ノートに書き写してあるから』って、実君

『偉いんだね、こまちゃんのお兄ちゃん』って、小町ちゃんとちゃっかり遊んでいる愛ちゃんが

『僕、すぐ何でも無くしちゃうから、だから、お守りと一緒なんだ』って、実君

『大丈夫、僕らは、結構記憶力がいいんだよ、ねぇ、リッちゃん。特に、住所に関しては』って、アッちゃん

『そうなんだ。だから、もらわなくても平気だよ。それに、僕らがもらっちゃうと、実君名刺を無くしたことになるよ。それは、まずいよ。僕らのために、実君が叱られちゃ』って、リッちゃんが

『そう、まずいよ。あー、空君、いいよ』って、僕が言うと、空君は、うん、ありがとうって言う顔をして

『ねぇ、実君、言いたくなかったら、ううん、言いたくなくても僕どうしても、気になっていることがあるんだけれど、正直に答えて欲しいんだ。もしかすると、信長さんにも内緒にしているかもしれないんだけれど』って、言うと

『実、僕に内緒にしていることがあるの』って、信長さんが顔はとても怖い顔で、声はとても淋しい声に言った。

『ぼ、僕、信長に内緒にしていることなんかないよ。本当だよ、一体何の話』って、実君

『今日の顔は、この前に見た時と少し違うんだけど、実君、学校でいじめにあっていないかな。僕、この前何か気になってずっと考えていたんだ。、違うかな』って、空君が言うと、

『やっぱり』って、リッちゃんが言う、あー、そう言えば何時だか気になることがあるって言っていたけど。

けど、実君も信長さんも、愛ちゃんと遊んでいた小町ちゃんも、なんだ、そんなことかって言う顔になり

『もう、それは解決したんだ』って、三人が笑顔で

『どういうこと、解決したって』って、空君が、僕も意味が分からない。リッちゃんも、ふん?って、アッちゃんと愛ちゃんは、そうなんだって、

『実君、一体どういうことなの』って、空君、リッちゃん、僕が聞くと

『あのね、僕、半年くらい前から本当にいじめにあっていたんだ。同じクラスの子三人から、これは信長も小町も知っていたんだ。えーと、お父さんやお母さんには、いまでも内緒なんだけれど、心配させたくないから。それに、もう、解決したんだ。どんな、いじめにあっていたかは、あんまり話したくないんだけれど、僕らはまだ小学3年だし、目茶苦茶酷いいじめまではいっていなかったんだ。僕が一番嫌だったのは、その三人がクラスの子達にも、僕と口を利いちゃ駄目だって、完璧に僕のことクラス全員が無視するんだ。これを破ったら、破った子のことを同じようにいじめるって、みんな脅されていて、誰も僕のこと助けてくれなくて、先生にも言えなくて』って、実君が唇を噛んで天を仰ぐと、信長さんが

『実、泣くな、男の子だろ、ずっと前を見て頑張っていたから、どんないじめにも負けない強い心を持っていたから、奇跡が起きたんだ』って、

『そう、奇跡が起きたんだ。多分、偶然って言うんだろうけど。僕らは奇跡って言っているんだけどね。たまたま、学校の帰り道、いじめっ子三人にかばんを持たされて、僕が三人の前を歩き、後ろから僕に早く走れって、おもちゃのピストルで、僕の足元を狙い撃ちして、喜んでいるところを見られたんだ。いじめっ子のリーダーのお父さんに、そのお父さん、すごく怖かったんだ。車で、通りかかった時にその現場を、目撃したんだ、で、そのお父さん、急ブレーキでその子たちの横に車を止めて、リーダーのこの名前、正雄君って言うんだけれど、

『正雄、お前、何をしているんだ』って、怒鳴りながら車から降りてきて、いきなり正雄君の頬に往復びんたを数えられないくらいに、正雄君が

『ごめんなさい、ごめんなさい、お父さん許して』って、叫んでいても。そのとき、正雄君のお父さんも泣きながら、正雄君のこと殴っていて、おじさんがこう言ったんだ。

『正雄、お前、まだ、分からないのか。お前が、謝らなけれはいけない相手は、お父さんじゃないだろ』って、

僕、その時まで、呆然としてみていたんだけれど、我に返って

『おじさん、正雄君のお父さん、もう、いいです。もう、殴らないでください。僕、もう、いいです』って、言っていたんだ。そしたら、正雄君も、僕に

『実君、ごめんね、もう、絶対にいじめたりしないから、許して』って、

『僕は、僕は、もう、いいです。正雄君が僕に謝ってくれたし、ただ、一つだけ約束して欲しいんだ、あの、僕のことだけいじめないんじゃなくて、絶対に他の子のことも、動物もいじめないで、お願い』って、僕は言ったんだ。そうしたら、正雄君は、一緒に居た二人の子達と

『分かった。約束する。絶対に他の子のことも動物もいじめたりしない』って、

それで、正雄君のお父さんも納得してくれて、ただ、おじさんが、僕のお父さんとお母さんに誤りに行きたいって言った時は、ちょっと困ったけど、僕が、

『お父さんとお母さんが、このことを知ったら、すごく悲しむし、心配するので、いいです』って言ったら、おじさん、分かってくれて、

『本当にに、申し訳なかった。辛かっただろうに、本当に、すみませんでした。どうか、この子達のことを許してください。二度とこんなことは、させませんから。もし、また、こんなことをしたら、今度は、おじさんにすぐに言ってください。本当に、すまなかったです』って、言われたんだ。

『もう、正雄君とも、友達だよ、だから、心配しなくて平気。ありがとう、心配してくれて。僕、嬉しい、みんなに心配されて』って、実君

『フウ、よかった。そんな偶然、あっ、奇跡はいつでも起きるといいね。よし、今度は、僕らが奇跡を起こさなくては、隊長さんに会いに行こう』って、



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