空君は僕を抱きしめたまま、僕は空君に抱きしめられてまま、気が付かないうちに眠りについた。僕と空君が目を覚ました時 、アッちゃん、リッちゃん、愛ちゃんが、僕と空君が抱き合って寝ている姿を、囲んでニコニコしながら見ていた。そして、三人で

『二人とも寝言を言っていたよ。元ちゃんも、空君も、お母さんって言いながら、ムニュムニュしていたよ』って、ひやかされてしまった。けど、僕と空君は、お母さんの夢を見ていたわけじゃない。

『まあ、いいか』って、僕と空君。もう、そんな時間なんだ。

『リッチ、散歩、散歩に行くぞ』って、お父さんの声が聞こえてきた。

『僕は、散歩に行って来るね』って、リッちゃんは、自分に気合を入れて、『よいしょ』って、言いながら立ち上がった。自分の体の中に入っている時は、もろ14歳と10ヶ月の老犬だ。

アッちゃんと愛ちゃんは、リッちゃんと一緒に散歩に行くって、僕と空君は、明け方の続きの話をすることに。

『空君、実君は、いじめにあっていたとして、そのことを素直に僕たちに話してくれるかな』って、僕が聞くと

『きっと、話してくれると思う。ただ、信長さんが心配するんじゃないかって、気を使いそうだけど、実君、優しいから』って、空君

『そうだね、でも、信長さんは、実君の一番の理解者で、一番の見方だから、何でも知っていた方がいいんだよ。信長さんは、勿論、犬だから実君がどんな話をしても、答えを言葉にすることは出来ないけれど、実君が嬉しい話や楽しい話をしたら一緒に喜べるし、悲しいことがあったり悲しい話をしたら一緒に泣けるんだよ。

この前のゲリラ豪雨の時の、信長さんをみていただろう、しっかりと実君のこと守っていただろう。小町ちゃんは、まだ子供だから、もう少し時間がかかるけれど。空君、僕ら猫や犬、それにい色々なペットって、人間が思っている以上に、人間のこと飼い主さんのことを、思っているんだよ。どんな小さなことでも、飼い主さんが気が付かないようなことでも、しっかりと見ているんだよ。何も話してくれないで、一人で苦しんでいるのを見るているほうが、辛いんだよ』って、僕

『ふーん、そんな風に言われると、僕んちのバナナも僕がお母さんに叱られて、落ち込んでいた時に、僕のこと慰めてくれていた』って、空君

『そうだろう。ねぇ、空君、僕は猫で、いじめって言うのが本当は、よく分からないんだ。テレビのニュースとかでしか、そんなに酷いの、小学生だよ』って、僕

『僕も、そんなには詳しくないんだけれど』って、空君

『どうして、人間の世界は、アッ、動物の世界も同じか』って、僕が言うと

『猫とか犬の世界にも、いじめってあるの。アッ、そうか、夢ちゃん、いじめられていたんだよね』って、空君

『飼い猫とか飼い犬とか、ペットの場合は飼い主さんが、守ってくれるから良いんだけれど、まあ、中には酷い飼い主さんがいたりもするけれどね。ほら、ポインターのマドンナさんの飼い主みたいにね。野良さん達や、野生の動物の世界は、いじめっていうか、生きていくためには必要なことなんだろうね。その特に、野生の動物の世界は、弱肉強食で上手く成り立っているんだろうから』って、僕

『なんか、難しいね』って、空君

僕らがそんな話をしているころ、公園では、何羽かのカラスの死骸が見つかっていた。

サブさんと夢ちゃんは、リッちゃんたちの散歩しているのを見つけると、駆け寄ってきた。その駆け寄り方が、あまりの自然だったので、お父さんが驚くようなことはなかったけれど、カラスの死骸のことで、お父さんと話をしていた人は、驚いたらしい。



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