僕は、ここの中で、愛ちゃんに一本やられたって思った。だって、僕も含めてみんなが夢ちゃんの話し、サブさんの話しに涙しているんだから、そう言われると僕は思わず
『うん、なるよ。絶対に赤色を見たら、お母さんの温もりや匂いが感じられるようになるよ。そしていつか、その思いがなくても赤色を好きになれるようになるよ。僕、思うんだけれど、夢ちゃんの中でもそれは少しづつ変わりつつあるんじゃないのかな。この公園に来て、サブさんと出会えて、公園の仲間達を知って、信じられる仲間を知ってから、夢ちゃんも自分で気が付かないうちに、だから、レッドポイズンを見つけられたんだと思う。あの花は、毒だから、誰かが口にしたり触れたら、死んでしまうかもしれないから。夢ちゃんの中にも、みんなを守ろうとする気持ちが生まれてきているから。そんなに遠くないと思うよ、赤色が好きになれる時期は。これは、僕らが何かすることではなくて、夢ちゃんとサブさんの問題だと思う、ねぇ、アッちゃんとリッちゃんはどう思う』って、僕が言うと
『そうかも、夢ちゃんの心の中には、僕らは入れないよ、愛ちゃん。夢ちゃんの心の中に入れるのは、サブさんだけだよ、そして夢ちゃんを守れるのもサブさんだけだよ』って、アッちゃん
『そう、多分、僕らには出来ることと、出来ないころがあるんだ。でも、僕、知っているよ、元ちゃんが一つだけ、夢ちゃんにしてあげられることがあるの』って、リッちゃんが
『えっ。元ちゃん、何をしてあげられるの、夢ちゃんに』って、空君が
『そうよ、何をしてあげられるの、元ちゃん』って、愛ちゃんも、僕の方をみる。
『アッ、分かった。本当にできるの、元ちゃん』って、空君が言うと、愛ちゃんは空君に
『なんなの、みんなで、愛ちゃんには分からないよ。ずるいよ、みんなで』って、
僕は、アッちゃん、リッちゃん、空君の方を見て
『本当に、みんな、僕に出来ると思っているの』って聞くと、みんなは
『出来る、絶対に、出来るよ、元ちゃん、気持ちをこめて、やってみて。僕らも一緒に祈るから』って、三人が
『愛ちゃんも一緒に祈るし、サブさんも』って、また、三人で
意味が分からない、愛ちゃんとサブさんは、顔を見合わせてキョトンとしている。で、僕が二人に
『アッちゃんたちは、僕に夢ちゃんの目を、見えない右目を見えるようにって、僕なら何とかできるって言っているんだ。みんなも一緒に祈るからって』って、僕が説明した。
『ワー、元ちゃん、出来るの。夢ちゃんの目、見えるように出来るの。治せるの、矢って、愛ちゃん、一生懸命に祈るよ。ねぇ、サブさんもそうだよね』って、愛ちゃん
『本当ですか、勿論、僕だって、誰にも負けないくらいに、祈ります』って、サブさん
『うん、僕に出来るかどうか分からないよ。僕にそんな力があるのか、どうか分からないから。あんまり期待はしないで、ただ、僕も夢ちゃんの目が見えるようになって欲しいと思っている。夢ちゃんの目は、見えていなければいけない目だと、僕は思っているから。多分、左目もかなり見づらくなっていると思うんだ、違うかな』って、言いながら僕は、夢ちゃんを見た。夢ちゃんは軽くうなずきながら
『少しづつ、見づらくはなってきているかれど、いつも私のそばには、サブちゃんがいてくれるから、あまり気にしていなかったんだけれど』って、夢ちゃんがサブさんの方を見た。
僕は、とにかくやってみることにした、僕はベンチにジャンプして、自分の右手を見つめた、そして、みんなに
『始めるよ。みんな、祈ってよ。夢ちゃん、夢ちゃんもしっかり祈るんだよ。自分の目が見えるようにって。そして、少しでも多くのレッドポイズンを見つけられるようにって。夢ちゃんは、レッドポイズンをより多く見つける力を、持っていると思う。それは、とても大切な力だから、大事にしなければいけない力なんだ』って、僕は言いながら、僕の右手を夢ちゃんの額に、そして天を仰いで祈った。
『どうか、僕に力を貸してください。夢ちゃんの目に光を与えてください。みんなの願いを、祈りをどうか、受け止めてください。どうか、天が夢ちゃんに望んでいたような力を取り戻してください』って
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