僕は、あまりの驚きに倒れそうになっている、夢ちゃんに
『夢ちゃん、大丈夫ですか。すごくびっくりして、休みたいとは思うんだけど、砂場の公園のレッドポイズンが、どこに咲いているか案内して欲しいんだ。ごめんね』って
『えぇ、大丈夫。みんなの命に関わることですもの。私は、大丈夫です。私の後に着いてきて』って、夢ちゃん
『そうか、僕、最近は、砂場の公園の方まで、散歩していないから。何しろ、自分の体の中に入っている時は、14さんと10ヶ月だから、散歩に行く場所が限られてきて。駄目だね』って、リッちゃん
『仕方がないよ。年はみんな、平等に取るんだから』って、アッちゃん
僕らは、歩きながら夢ちゃんとサブさんの後ろを、着いて行く。愛ちゃんが、僕の尻尾を引っ張った。
『どうしたの、愛ちゃん』って、僕が聞くと
『ねぇ、後で聞いてもいいかな。夢ちゃんに、どうして赤い色が嫌いになったのか。女の子って、赤とかピンクって好きな子が多いのに。夢ちゃん、すごく怖い顔をして嫌いって言っていたから、愛ちゃんなんか気になっちゃった。でも、聞いちゃまずいかなって思ったりもしたんだ』って、愛ちゃんは、小さな声で
『うん、大丈夫だと思うよ。僕も少し気になったから、愛ちゃん聞いてみて』って言いながら、僕は、愛ちゃんが思いやりのある、優しい子になったんだって思ったら、胸が熱くなってきて、声が少し震えてしまった。
『元ちゃん、どうしたの』って、愛ちゃんが僕の顔を覗き込んできた。
『愛ちゃんの、優しさと思いやりがうれしくて』って、僕が言うと
『愛ちゃんは、何時だって優しい子だよね』って、歩調を合わせていた、アッちゃんが、そして少し先を歩いていた、リッちゃんと空君が振り返って、ウインクをした。
『愛ちゃん、照れちゃうでしょ』って、愛ちゃんは僕の尻尾をまた引っ張った。
『これです。山の公園のレッドポイズンと同じですよね』って、夢ちゃんが
『間違いない、レッドポイズンだ。ここの方が先に咲いたのかな、少し枯れかかっている』って、リッちゃんが
『花の量は、こっちの方が多い。誰か、触っていなければいいけれど、この感じでは、分からないね』って、僕
『よし、さっきと同じようにはじめよう』って、アッちゃん
空君と愛ちゃんが、レジ袋を捜している。捜しているというか、落ちているのを拾ってきた。
『みんな、いけないよね。何でも、捨てている。ちゃんとゴミ箱に、捨てなきゃいけないんでしょ。でも、ここの公園、ゴミ箱がないよ、どうして』って、愛ちゃん
『何年か前に、公共施設のゴミ箱に、不審物が捨てられたりしたことがあったのと、自分の出したゴミは、自分で責任を持って持ち帰ろうって言うことらしいんだけれど、なかには平気で捨てていく人もいるんだ。恥ずかしいことだけど、犬を散歩させている人の中に、ウンチを取らずにそのままで行っちゃう人もいるんだ。僕ら自身では、どうにも出来ないし、困ったことだ』って、リッちゃん
あーだ、こーだと言いながら、ここのレッドポイズンも、山の公園のレッドポイズンと同じように、地中深く埋めた。
『ねぇ、もしかしたら、レッドポイズンって大雨の後に、これからも咲くのかな。それとここだけじゃなくて、他の公園でも咲いているのかな。可能性としては、あるよね』って、僕が言うと
『元気さん、僕、またみんなに聞いてみます。そして、絶対に触っちゃいけないって』って、サブさん
『私は、サブちゃんみたいな力はないけれど、友達に片っ端から伝えていきます。ネズミ算式ではなく、猫算式で、それに私、犬の友達もいるし』って、夢ちゃんが
『人間は、どうするの。どうやって、人間に知らせるの』って、空君が
『僕に、ちょっと考えがあるんだ。ほら、実君を助けてくれた、レスキューの隊長さん、あの人だとマスコミとかを使って、多くの人に知らせてくれるんじゃないかな、どう思う』って、僕
『いい考えかもしれない、けど、地中深く埋めること出きるかな』って、リッちゃん
『それは、人間が考えるよ。人間の世界は、科学が進んでいるんだから』って、アッちゃん
愛ちゃんが、僕の尻尾をつかんでもじもじとしている、僕がうなずくと
『夢ちゃん、聞いていいかな』って、愛ちゃん。そして愛ちゃんは、夢ちゃんに、自分の居場所が分かるように、草むらからの猫じゃらしを取ってきた
続きはまた