『あそこ、あった。良かった』って、リッちゃん

『ワー、本とそっくり、同じだよ。あれ、なんかお花が折られているよ。一本、無くなっている』って、愛ちゃんが

『どうしよう、誰かが折ったみたいだ。人間かな、動物にしては、きれいに折れすぎているから、人間だね』って、アッちゃんが、

『人間だったら、食べたりはしないでしょ。人間って、お花を生けて楽しむんでしょ。愛ちゃんみたいに、ずっとお腹をすかしていれば別だけれど』って、愛ちゃんが

『公園には、ホームレスに人が何人かいるよ。猫さんや池に来る鳥さんたちに、ご飯を上げている、人もいるよ。間違ってこの人達が、』って、リッちゃん

『サブさん、サブさん、元気です。今、公園にいるんです、小さい山の公園の方にいるんです。大至急、来て欲しいんです』って、僕はサブさんにテレパシーを送った。

サブさんは、程なくガールフレンドと一緒に

『どうしました、こんな時間に、何か起きましたか』って、少し眠そうな顔をして、息を切らしながら走ってきた。

『ねぇ、サブさん、この花、レッドポイズンって言うんだけれど、知っている』って、リッちゃんがサブさんに聞くと

『うーん、雨上がりに最近、何度か見たような気がしないでもないかな。ちょっと、はっきりしないけど。夢ちゃん知っている、この花、レッドポイズンって言うんだって』って、ガールフレンドに

『あーぁ、僕のガールフレンドの夢ちゃんです。夢ちゃんからは、皆さんのことは見えないんですよね。でも、皆さんからは見えるんですよね』って、サブさんは、きっと毛の下の皮膚は赤くなっていそうな感じにテレながら

『サブちゃん、どっちを向いて話すといいの』って、夢ちゃん

『こっちに、みんながいるんだよ。チンチラシルバーの元気さん、元気さんの弟のラブラドールのリッチさん、ゴールデンのアルフさん、空君、愛ちゃん』って、サブさんが言うと、夢ちゃんは、僕らの方を向いて

『はじめまして。夢です。えーと、その赤い花ですよね、レッドポイズンって言うんですか、私、知っています。ここだけじゃなくて、砂場の公園にも咲いているのを見ました。私、赤い色が嫌いなので、すごく鮮やかな赤なので、印象に残っています。間違いではなく、砂場の公園にも、大雨が降った後に咲いていました。ここのも、そう大雨の後に咲きました。私が、レッドポイズンを見たのは、二箇所だけです』って、夢ちゃんが、 

『この赤い花が、レッドポイズンが、どうかしたんですか』って、サブさんが

『この花、おそらく毒をこっている有毒植物みたいなんです。もし、誰かが口にしたり、触ったりしたら、危険なんです。ここの花が、一本折られているんです。誰が、折ったのか分からないんです。公園の住民の誰かが、間違って食べたりしたら、大変です』って、僕

『そんな、恐ろしい花なの。だから、赤い色は、嫌なの』って、夢ちゃんが、じっとレッドポイズンを見ながら、はくように言った。

『とにかく、ここのレッドポイズンを消去しなくちゃ』って、アッちゃん

『根から、引っこ抜かなくちゃいけないね。燃やしたとして、灰はどうする』って、リッちゃんが

『いつも、公園に来ると、ゴミを捨てていく人のことを、まったく頭にくるなって思っていたけど、こんな時は、レジ袋とか捨てている人がいるから、ラッキーって。あの袋を使って僕が引っこ抜く』って、空君

『じゃ、その袋を花にかぶせて、僕たちが周りを少し掘るから』って、僕

『さぁ、リッちゃん、アッちゃん、掘るよ』って、僕らが、堀始めるとサブさんも

『僕も、一緒に掘ります』って 

『駄目、駄目、間違って触れたりしたら、大変だから。僕らだけで、見ていてください』って、僕

『よし、こんなもんかな、空君、お願い』って、リッちゃん

『どう、大丈夫そう、ゆっくりでいいよ、そーっとね』って、アッちゃん

『ふー、抜けた、結構、根が深かったね、これからどうするの』って、空君

『燃やさずに、僕が凍らせる。それを地中深く埋めることにする』って、僕

『そうだね、灰はまずいかも知れない。元ちゃんのフリーズは、解けないから山さんの時みたいだね。リッちゃん、穴を掘るよ』って、アッちゃんが、

『OK』って、リッちゃんは言うのと同時くらいに、アッちゃんと二人で穴を掘り始めた。僕は、レジ袋の中に入っている、レッドポイズンにおもいきり液体窒素を吹きかける。サブさんと夢ちゃんは、目を丸くして見ている。サブさんは、僕らが見えているから、まだ理解できるけれど、夢ちゃんには僕らが見えていなくて、でも、穴が掘れていくのや花が凍るのや、レジ袋が花にかぶさり引っこ抜かれるところなんかを、僕ら以外のことは、全て見えているのだから、倒れそうになるのを、サブさんにしっかりと支えられている。

ここは、終った。一本の花の行方は、別として、次は夢ちゃんに案内してもらって砂場の公園だ。


                   続きはまた天使