『雨も止んだし、行こう。図書館へ』って、僕

『そうだね、お母さんたちもまったりしているし、僕はOKだよ』って、リッちゃん

『早く、済ませよう』って、アッちゃんも。僕らはいつものように、二手に別れて出発。

『ひっそりとしているね。もう、公園の動物さん達も寝ちゃってるのかな』って、空君

『ねぇ、ねぇ、空を見て、さっきまでの雨が嘘みたい。お星様がいっぱい』って、愛ちゃん

『うん、きっと雨で。空気もきれいになったから、余計にいっぱいの星が見えるんだよ。ゲリラ豪雨は、たくさんの被害を起こしているんだから、せめて星くらいはいっぱい見せてくれてもいいよ。そうだろう、ゲリラ豪雨、多くの人が泣いているんだぞ、亡くなった人や、家をなくした人や、一所懸命に耕した畑が流されたり、海もお魚が驚いてどこかへ行っちゃったかもしれないし、いっぱい、いっぱい悲しみだけを残していくのは、卑怯だぞ』って、リッちゃんがいつになく、力説した。

『リッちゃん、どうしたの、珍しいよ、何かあったの』って、僕が聞くと

『着いたよ。図書館、暗いね、足元、気をつけてね』って、アッちゃん

『さっきの続きは、また、話すね』って、リッちゃんが、いつものリッちゃんになったいた。

案の定、空君と愛ちゃんは、無人の図書館を走り回っている。

『空君、空君だけなんだよ。字が読めるのは、僕達は、字が読めないんだから、遊んでいては駄目だよ』って、僕

『えっ、僕だけなの、字が読めるのは、だって元ちゃんが図書館って言うから、僕は元ちゃんもアッちゃんもリッちゃんも、字が読めるんだと思っていた。愛ちゃんは、小さいから読めないけど』って、空君

『空君、僕らは自慢ではないけれど、猫と犬だよ。幼稚園も小学校も学校という物がないんだよ。字が読めないし、書けない』って、僕

『そりゃ、僕もリッちゃんも訓練には、入っているけれど、字は読めないし、書けない』って、アッちゃん

『僕のこと、お父さんは大卒だって言っているけど、あれは嘘だし』って、リッちゃん

『分かったから、そんなにみんなで攻めないで、僕、ちゃんと本を捜すから』って、空君

愛ちゃんが、ホコリがいっぱいかかった少し大きい、すごく古そうな本を抱えてきた。

『この本、落ちていたの、どこの棚に入っていたのか分からないの。隙間が見つからなくて』って、愛ちゃん

『すごいホコリだね。ポイズンって書いている、えーと、ポイズンって毒って言うみたいだよ。ここに書いてる、なんだか、変わっている本だね』って、空君

『愛ちゃん、その本はどこに落ちていたの』って、アッちゃん

『こっちだよ、ここに』って、愛ちゃんが指差した。みんなで、その本が落ちていたところへ、行ってみる。

空君がそこの棚の上を見ると、一番に『ノストラダムスの大予言』が目に飛び込んできた。

『この棚の一番上に、ノストラダムスの本があるよ。リッちゃん、僕を乗せて、本のところまで』って、空君が

『うん、いいよ。どうぞ。大丈夫、取れた』って、リッちゃん

『取れたよ。この本も、ホコリがいっぱい。それに、その毒の本と同じように、紙が湿気たような嫌な臭いがする』って、空君が言いながら、本をペラペラとめくって見る。僕らも、その本を取り囲むように、見る。

『空君、なんて書いてあるの』って、全員で聞く

『えーと、漢字がいっぱいで僕には、難しくて。僕、小学一年だよ、それも少しだけ、ひらがなとカタカナと少しだけしか漢字は読めない、ごめん』って、空君

『あー、でも、この人、占い師だったみたい』って、空君

『本を元に返して、帰ろう。空君、その人は、何の占いの人なの』って、アッちゃん

『待って、占星術って、書いてる。これって、星って言う漢字が入っているから、星占いなのかな』って、空君

『なんか、そういうのは、むずかしそうだね。空君、多分、簡単に星占いって感じでもないような気がする。僕は、もっと簡単に、何時、どこで何が起きるって言うのが、書いてあるのかと思っていたんだ』って、僕

『愛ちゃん、何見ているの』って、リッちゃんが、愛ちゃんが見ている、さっきの毒の本を覗き込む。

『うん、なんか解んないけれど、毒のお花って、きれいだよ』って、愛ちゃん

毒の花ってきれいなのかな、ちょっと気になる


                  続きはまた天使