リッちゃんとお母さん、れいちゃんが騒々しく帰った、こんな感じに
『びっくりした、まさかオリーブが二人いるとは思わなかった。って言うか、よく似た親子だよね』って、れいちゃん
『うん、そっくり。でも、二人とも男の子で、去勢していないのに、リッちゃんがあんなに仲良くできるなんて、初めて。子供のときから知っている子なら別なんだけれど。リッちゃん、ヨタヨタしながらも、まだまだバリバリのつもりでいるから、ねぇ』って、お母さんがリッちゃんを見る。
『それはないでしょう。僕だって、年を取りたくて取っているわけじゃないんだから』って、リッちゃん
それより、この二人は結局なにをしに、オリーブさんのところまで来たのか。れいちゃん的には、オリーブさんには息子がいて、名前はオリーブジュニアっていうことを知ったということが、すごい収穫だったみたい。そして二人は、あの日の、オリーブさんとジュニアさんがどんなだったかを詳しく聞くことが出来た。
それは、とにかくオリーブさんが空をずっと見ていたということは、前に聞いていたんだけれど、ジュニアさんは何をしていたかというと、始めは家の中でウロウロしていたんだって、オリーブさんが外に出てから、しばらくは。そうしたら、オリーブさんが、ジュニアさんに出てくるように吠えたんだって。そんなって言う顔を、お母さんとれいちゃんがすると、オリーブさん達のお母さんが、だって、窓から外を見ているジュニアに向かってって言うのが、はっきりと分かるように吠えていたんですよ。絶対に間違いないですって、言い切った。ジュニアもそうなると、お母さんに僕も外に出たいって、吠えたんだって。それで、一晩中オリーブさんとジュニアさんは、外で空を見て夜を明かしたって。お母さんとれいちゃんは、オリーブさん達のお母さんに、自分達が思っていることを言ってみた。
『私達、笑われてしまうかもしれないんですけれど、なんて言うか、あのカラスとハトの大群の騒動があったじゃないですか、何かオリーブが知っていそうな気がして、だって丁度あの日だったから』って、れいちゃん
『きっと、偶然なんでしょうけれど。なんとなく、そんな気がして。まあ、私達、犬の言葉は分からないんですけれど。ちょっと、楽しいかなって、もしかしたら、宇宙からの侵略者と犬とか猫が戦っていたなんって、馬鹿げたことを想像して。私達、いい年して笑ってください』って、お母さん
僕らは、オリーブさんもジュニアさんも含めた全員が、この能天気な二人の想像力には脱帽した。だって、モンスターって宇宙からの侵略者って言えば、そうかもしれない。そして、本当に犬と猫と子供が戦っていたんだから。その話を聞いたオリーブさん達のお母さんが、
『あら、そう思います。私と息子も同じようなこと思ったんです。それでそう、主人に言ったら、失笑されてしまったんです。テレビの見過ぎだって、馬鹿にしていると思いません』って、
『あーぁ、うちでも言われました。それで、こうしてオリーブちゃんを見に行くって言ったら、絶句していました。それと、うちの近くの公園に、あの日、突然カラスとハトが帰ってきたんです。その時、なんて説明するといいのかな、とにかく騒ぎにならないように、リーダーシップをとっているようにどうしても見える、猫がいたんです。主人も見ていたんですけれど、首をかしげながら偶然だって。私の言うことは、アニメの世界だった。失礼だと思いません』って、お母さんが力説した。
『どこも、中高年の男性は、夢がないですよね』って、オリーブさん達のお母さんが
『なんか、すっきりしました。オリーブ、ジュニア、本当はどうなの』って、れいちゃん
それに対して、オリーブさんとジュニアさんは
『フンフン、フフフ』って、
僕らみんなは、この二人が、最も近くにいるリッちゃんについては、何も気が付いていない事に、ホッて、そして二人とリッちゃんは、
『失礼します』『それじゃ、また』『絶対に、そうですよね』って、お互いに言い合ってオリーブさんちをあとにした。
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