オリーブさんのところへは、車で。家の前に車を止めることが出来ないということで、近くのパーキングに車を入れて、お母さんとれいちゃん、リッちゃんは、そこから散歩をしながら、僕とアッちゃん、空君、愛ちゃんはその後ろに、僕らを見ることが出来たら、結構面白かったかも。車の中も、お母さんとれいちゃんには、僕らは見えていないわけだから、というか僕らがいることさえ知らないわけだから。れいちゃんが運転をして、お母さんは助手席、リッちゃんは後部座席に。じゃあ、僕らはと言うと、愛ちゃんは何故か、れいちゃんの膝の上で一緒に運転をしている、アッちゃんは運転席の後ろから、れいちゃんの右肩に顔を乗せて、空君と僕はお母さんの膝に。そう、愛ちゃんが、こんなことを言った。

『愛ちゃん、車に乗ったのは何回目かな、赤ちゃんの時のは忘れたから、確か、愛ちゃんの記憶にあるのは、これで二回目、一回目は、霊柩車だった。小さな棺に入って、一人で車に乗っていたの、だから、愛ちゃん車は嫌いだった。で、二回目が今、車って、みんなで乗ると楽しいんだね』って、悲しすぎる。

ともあれ、こんな感じにワイワイ言いながら、僕らはお母さん達の後ろから。オリーブさんたちが庭に出ている時間を見計らって、行ったんだ。僕らのことが見えたらきっと、みんなびっくりしたと思う。当然、お母さん達と僕らを見つけたオリーブさんとオリーブジュニアは、何なんだって顔をしていた。そして、もっとびっくりしたのは、れいちゃんだ。れいちゃんは、オリーブさんに息子がいることを知らなかったんだ。この親子、僕らも『えっ』て思ったんだけれど、そっくりなんだ。れいちゃんは、何度か飼い主さんと話をしたことはあったんだけれど、親子で飼ったいるとは知らなかったらしい。今日、初めてオリーブさんとオリーブジュニアが庭に出ているのを見たんだ。だから、そっちの方が、驚きだったみたいだ。

れいちゃんとお母さん、そしてリッちゃんが、オリーブさんちの前で

『あっ、なに、シェパードが二頭いる。オリーブ。えっ、オリーブはどっちだ』って、言いながら騒いでいるので、飼い主さんが、何事だって言う感じで家から出てきた。

『こんにちわ、すみません。騒々しくして』って、れいちゃん

『こんにちわ、騒がしくしてすみません』って、お母さん

『オリーブを、友達に紹介したくて連れてきたら、二頭いるのでちょっと驚いて、私、いつも一頭しか見たことがなかったので』って、れいちゃんが言うと

『こんにちわ。あー、そうでした。二頭一緒の時ありませんでした。この子達、親子なんですよ。そっくりなんで、私達も時々間違える時があるんですけど、多分会っていると思いますよ。たまたま、どちらかが家の中とか、裏の方にいたとかだと思いますよ。えーと、首輪のラインがグリーンなのがオリーブで、ラインがエンジの方が、オリーブジュニアなんです。毛の色とか、同じ感じでしょ。で、私達も、もっと区別がつきやすいようにしているといいんですけど、ちょっとこの方が楽しいじゃないですか。こうして、びっくりする人を見るのが、私好きなんです』って、飼い主さん、そしてリッちゃんのほうを向いて

『こんにちわ、お名前は』って、

『リッチです』って、お母さんが笑いをこらえながら

『リッちゃんなんだ、結構、お年かしら。顔だけ見ていると若いようにも見えるけれど、足とか腰にきていそうですよね。幾つになるんですか』って、オリーブさんのお母さん

『12月がくると、15歳になるんです。オリーブちゃんもジュニアちゃんも、男の子ですよね。去勢手術しています?リッちゃんが、ウーって唸らないから、珍しいと思って。この年になっても、男の子を見ると唸るから』って、お母さんは言いながら、リッちゃんを見た

『いいえ、この子達二人とも去勢手術はしていないですよ。でも、意外とフレンドリーかも、おいでオリーブ、ジュニア』って、飼い主さんが二人を呼んだ。

二人も、れいちゃんとお母さん、それに僕達を見てかなり驚いている。特に、リッちゃんについては、地上の住民と思っていなかったらしいから。それでも、三人は、お互いに自己紹介をして

『二人には感謝しています。いっぱいパワーを送ってくれて、あのあとはすごく疲れたでしょう。本当にありがとう。それと、驚いたでしょう、背の高い方が僕と元ちゃんのお母さん、れいちゃんのことは知っているんだよね、アッちゃんのお母さんなんだ』って、リッちゃんはオリーブさん親子に

『そうですか。それよりは、リッチさんが、地上の住民という方が私達には驚きでした』って、オリーブさん

ここで、リッちゃんはお母さんたちが、満足したので一足先に帰ることに、リッちゃんはもう少しオリーブさん達と話がしたかったんだけれど、それは無理ということで、

『チャンスがあったらまた、会おうね』って、後ろを振り返りながら帰った。


            続きはまた