『どうしたんですか、何かあったんですか』って、お父さんとお母さんが
『うんん、なんでもないよ。ちょっと、ぼうっとしただけ』って、実君
実君には、僕らはずっとここにいるから、安心してこの人と話をしてかまわないよって、伝えた。僕らは、この隊長さんが、僕らの仲間なのか、それともモンスターの化身なのか、決めかねているんだ。ただ、今までから
言うと、モンスターには僕らのことは見えているし、声も聞こえているんだ。この隊長さんは、ただ、仕事の関係で強く疑問に思っただけなのかなって、僕らは思っていた。ただし、一人だけ小町ちゃんと遊んでいた愛ちゃんは、何も考えていなかったらしく、いや、別なことを考えていたらしく、じゃれながら遊んでいた拍子に隊長さんの足を蹴ってしまった、蹴ったの方が正しいかも。
隊長さんは、なんだ、今の足の痛さは、何かに蹴られた。しかし、実君とはお互いに正面を向き合っているけれど、自分の足を蹴れる距離にはいない。犬は、親犬は蹴られ足の反対にいる、子犬はドアの方で遊んでいる、いや、この子犬遊んでいると言うよりは、なんとなく誰かにじゃれているように見える、それも何か自分には見えていないものと、隊長は頭を振ってみたが、なのも見えない。隊長は、質問の方向を変えてきた。
『ねぇ、実君、この子犬は、いったい誰とじゃれているのかな』って、
『えっ、小町は一人で遊んでいるんですよ。だって、ここには誰もいないじゃないですか。隊長さんには何か見えるんですか』って、逆に実君が聞いた。
『いや、何も見えないけれど、ただ、私は。正直に言うと、実君を助けに行ったときの雨のトンネルのような現象、それと実君も知っているだろう、ニュースで見たんじゃないかな、カラスとハトの大群が突然消えてしまったの。私は、何かそれと関係があるんじゃないかと思って、こんなこと子供の君に言ったりすると、おかしなおじさんだと思われてしまうね。世の中にとっていい現象ならいいんだけれど、悪意を持って色々な実験をしている人間がいっぱいいるから。あ、いや、申し訳ない。じゃあ、実君は、昨日家出をしたと言うことでいいのかな』って、
『はい、僕、お母さんとお父さんの喧嘩を聞いてしまって、それで、信長と小町を連れて家出をしたんです』って、実君は、きっぱりと言った。心の中で、隊長さんに、元ちゃんたちのことを言ったら、信用してくれるのかなって言うことは思ったんだけれど、上手く説明出来そうにないのと、隊長さんは何かは感じているけれど、見えてはいないから、、自分だけの秘密にすることにした。それに、元ちゃんたちは賛成みたいだし。
隊長さんは、帰るときに
『もし、何かおじさんと話がしたくなったら、いつでも連絡をして来なさい。また、家出がしたくなったら、相談に乗るから』って、言って名刺を実君に渡していった。
隊長さんが帰ったあと、実君は
『僕、少し眠りたい』と言って、自分の部屋に、今度はドアを閉めて、そして早速
『ねぇ、あれで良かったの』って、実君は聞いてきた
『うん、いいよ。お疲れ様。僕らと実君は、もう会うことはないと思うけれど、元気でね。それと困ったことがあったら、お父さんとお母さんに相談するんだよ。本当の親子になったんだから、遠慮なんかしちゃ駄目だよ』って、僕
『そうそう、遠慮は駄目だよ。それと信長さんにあんまり心配をかけちゃ駄目だよ』って、アッちゃん
実君は、僕とアッちゃんとリッちゃんの頭を撫でてさよならを、勿論僕らは実君をペロペロと、空君は実君と握手をして、愛ちゃんには僕ら同じように頭を撫でて、信長さんとも小町ちゃんとも別れの挨拶をして
『さあ、帰るよ』って言っても、なかなか愛ちゃんと小町ちゃんのさよならが終らなくて、それでも何とか。
帰り、空君が愛ちゃんに
『愛ちゃん、隊長さんの足を蹴ったのわざとだろう』って
『うん、分かった』って、茶目っ気たっぷりで、そしてどこか、悲しいような嬉しいような、微妙な感じに取れるような顔をして
『愛ちゃん、ちょっと、興味があったんだ。元ちゃんやリッちゃんのお父さんは、愛ちゃんのお父さんにしては、ちょっと年取っているでしょ。でも、あの隊長さんだと愛ちゃんのお父さんでも、いいかなって。ちょっと、触ってみたいなって思ったの。ごめんなさい』って、さっきまでの顔とは違って、神妙な顔で
『いいさ、愛ちゃんがそんな風に思って、触ってどんな感じの人に思えた。いい人だった』って、リッちゃんが
『うん、足しか触っていないけれど、悪い人ではなさそう。何でも知りたがる人みたい、子供みたいな、きっと悪い人じゃないと思う』って、愛ちゃんはそして
『愛ちゃんのお父さんって、どんな人だったんだろう。お母さんが天界に行っちゃったから、もう分かんない』って
『ほら、愛ちゃん、年を取ったお父さんのところに着いたよ』って、リッちゃんが
『きっと、また、あの隊長さんとは、会うことがあるよ。お天気がおかしいから』って、僕
『そうかもしれない』って、アッちゃんも
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