『よし、決まった。お父さんとお母さんのところに帰るよ』って、僕
『でも、こんなに雨と風が、それに川の水もすごい勢いで流れているよ。レスキューに人たちも、助けに来られないって、言っていたよ』って、実君が心配そうに
『大丈夫だよ。ねぇ、元ちゃん』って、愛ちゃんが得意そうな顔をして、僕の方を見た
『うん、大丈夫だよ。実君が助かりたいって思う気持ちが、大事だったから、もう、心配はないよ』って、僕
『お父さんとお母さんのところに帰ったら、ちゃんと聞くんだよ。それから、信長さんと小町ちゃんにも、ちゃんと誤ってね。信長さんは、すごく実君のこと心配しているよ。そして、お父さんやお母さんに負けないくらいに、実君のことを愛しているよ。きっと、これからもずっと実君のことを、守ってくれるよ』って、僕
『そんなに、誉めないでください。僕にとって、実は兄弟です。僕らは、一緒に大きくなってきたんです。いつも、僕と実は一緒でしたから、ねぇ』って、言いながら信長さんは、実君のほっぺを舐めた。
『ごめんね、僕が信長にも小町にも、こんな大変な思いをさせて』って、泣きながら実君は、誤っている。
この時、実君には僕らも見えていたし、信長さんや小町ちゃんが話をするということに、何の疑問も持っていなかった。で、小町ちゃんは
『ミー兄ちゃん、あたち、お腹が空いた。それに寒いよ。早く、お家に帰りたい。ミー兄ちゃんも、お父さんも、どうして泣いているの。この男の子と女の子は、誰ですか、ミー兄ちゃんのお友達ですか。この猫さんと犬さん達は、お父さんのお友達なの。この猫さん達が意地悪したの、だから、ミー兄ちゃんもお父さんも泣いているの。あたちが、やっつけてやる』って、
『違うよ、小町。この猫さんたちは、お父さんや実や小町を助けに来てくれたんだよ』って、信長さん
『小町ちゃん、お腹空いているよね。ちょっと、待ってて』って、言ってリッちゃんが
『空君、僕のペンダントから小町ちゃんと信長さんに、涙を一滴づつ口にたらしてあげて』空君に頼む
『うん、小町ちゃん、口を開けて、これで家に帰るまでは、もつよ。さぁ、信長さんも』って、空君が二人に
『実お兄ちゃんも、お腹空いているでしょ。口を開けて、愛ちゃんが、お腹いっぱいにしてあげる』って、言って自分のペンダントから、涙を一滴
『よし、お腹がいっぱいになったから、ここから脱出するよ。とは言っても、実君も信長さんも小町ちゃんも、ここでレスキューの人たちが来るのを待っているんだよ。僕らが、道を創るから』って、僕
『えっ、道なんか創れるの。ここは川だよ。雨もすごいし』って、実君が不思議そうな顔をして
『でも、ほら、今ここだけ、雨が降っていないんだよ』って、アッちゃんがニッコリ笑って言うと、実君たちは
『あっ、本当だ』『全然、気が付かなかった』『ここだけ、雨が降っていない、風も、でも、ほかはすごい雨と風』って、言いながら実君も、信長さんも、小町ちゃんもバリアが張られている中に、自分達がいることに始めて気が付いた。そして、バリアを手で触って
『水族館にいるみたい。僕、魚になったみたい』って、実君
信長さんは、ただただ不思議そうな顔をしているし、小町ちゃんは涙でお腹もいっぱいになり、元気にもなったのでバリアに体当たりして遊んでいる。愛ちゃんは、それを見て小町ちゃんを追いかけて遊びはじめた、さすが4歳だ、この場の状況なんか関係ないっていう感じだ。
『分かったでしょ、道はすぐに創ることができるんだよ』って、リッちゃん
『じゃあ、お父さんとお母さんのところに帰る前に』って、僕がここまで言うと
『ねぇ、僕が実君に言っていい』って、空君が。僕らは、いいと言う代わりに首を縦に
『実君、もう、蝋燭の炎を自分で消すようなことはしないで。約束して。そして、僕は子供だからよく分からないけれど、血が繋がっていようが繋がっていなかろうが、子供にたくさんの愛情をそそいで育てている親には、血なんか関係ないんだと思うよ。理屈なんかなしに、その子のことが可愛いんだと思うよ。そして無償の愛情を子供のそそいで、とにかく愛おしいんだと思うよ。実君のお父さんは、実君を連れたお母さんと結婚した時から、実君は我が子になっていたんだと思う。だから、お母さんと喧嘩をしたときに、自然に自分の両親に預けるって出たんだと思う。でも、見たでしょ、お母さん、お母さんだって、お父さんと同じなんだよ、実君は我が子なんだよ。あんなに一生懸命な、両親はなかなかいないよ。信長さんもそう思うでしょ。今度、何かあったら、実君のこと噛んでやってください、おもいきり。ここにいる僕らは、色んな事情があるんだけれど、もう蝋燭の炎は点くことがないんだ。それがどういうことか、分かるでしょ。』って、空君が言葉をつまらせながら
『そうそう、血が繋がった親だって、最後の最後まで、愛情をかけ忘れる親もいるの。かけ方が分からない親も、愛情と虐待を勘違いしている親も、様々なんだよ。フフフ、くすぐったい、小町ちゃん。実お兄ちゃんの、お父さんとお母さんは、真の親だと思うよ、愛ちゃん』って、愛ちゃんが
『うん、もう、しないよ、僕、約束する。それに、本当はすごく怖かったんだ。だから、信長と小町を連れてきちゃったんだ』って、照れくさそうに
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